数学から創るジェネラティブアート(スウガク カラ ツクル ジェネラティブ アート)
Processing で学ぶかたちのデザイン
- 著者:
- 巴山竜来(ハヤマ,タツキ)
- 出版社:
- 技術評論社
- 出版日:
- 2019年05月
- ISBN:
- 9784297104634
- 在庫:
- 在庫あり
なぜ注目されているか
技書の森解説
ジェネラティブアートの書籍は感覚的なアプローチから入るものが多いなか、本書は数学を出発点に据えている点で異色です。ユークリッドの互除法、再帰的分割、群論の対称性、曲線の微分幾何といった数学的構造を Processing のコードに落とし込み、それが画面上でどんな形態を生み出すのかを目で確かめながら進めます。著者の巴山竜来氏は数学者としての背景を持ち、数式と視覚の対応を正確かつ平易に橋渡ししています。
高校数学の範囲 (三角関数、ベクトル、行列の初歩) を思い出せる読者であれば着手可能ですが、大学初年度の線形代数や解析学に触れていると理解がより滑らかになります。 Processing の基本操作は本書内で補足されるため、言語自体が初めてでも問題ありません。
同じジャンルの Matt Pearson 著『ジェネラティブ・アート』が「ランダムネスと偶然性」に軸足を置くのに対し、本書は「数学的秩序から生まれる美」を追求しています。両者は補完関係にあり、興味の方向に応じて読み順を選べます。数学に触れ直す動機がほしいエンジニアにとって、視覚的な報酬がすぐ得られる学び方を提供してくれる一冊です。
言及 Qiita 記事 (4 件)
この本に興味がある方におすすめ
この本に関連
関連記事
有名プログラマの読書習慣 - 天才たちは何を読んできたのか
リーナス・トーバルズ、まつもとゆきひろ、ビル・ゲイツなど、著名なプログラマたちの読書習慣と愛読書を紹介します。天才たちの読書スタイルから学べることとは。
技術書を読む最適な場所はどこか - 喫茶店、図書館、自宅の科学
喫茶店の雑音が集中力を高める理由、図書館の静寂が深い思考を促す仕組みなど、読書環境が技術書の理解度に与える影響を科学的知見とともに解説します。
本を読む前にパソコンの準備をしておこう
プログラミングの本を読み始めてから「環境構築ができない」と詰まる人が多いです。本を開く前にやっておくべき準備を、初心者向けにわかりやすく説明します。
関連用語
Option / Result 型
null や例外の代わりに、値の有無やエラーを型で表現する関数型プログラミングのパターン
Null 安全性
null 参照エラーを型システムで防止し、null の可能性がある値を明示的に扱うプログラミング言語の機能
TypeScript
JavaScript に静的型付けを追加した言語で、大規模開発の安全性と生産性を向上させる
プログラミング
コンピュータに実行させる手順をプログラミング言語で記述し、動作を作り出す行為
不透明型
型の内部構造を隠蔽し、モジュール外部からの直接操作を防ぐカプセル化テクニック
レトロスペクティブとは - スプリント振り返りの進め方とファシリテーション
レトロスペクティブはスプリント終了後にチームで改善点を洗い出すアジャイルの儀式。KPT/Start-Stop-Continue 等のフォーマットと効果的な進行方法を解説