インフラエンジニアの教科書 (2)

インフラ エンジニア ノ キョウカショ

インフラエンジニアの教科書 (2) の表紙
クラウド / インフラ / DevOps
著者:
佐野裕(サノ, ユタカ)
出版社:
シーアンドアール研究所
出版日:
2016年08月
ISBN:
9784863541863
在庫:
在庫あり
3.92(13 件 / 楽天ブックス)
中級者向け
インフラエンジニアリングシステム管理サーバー管理ネットワークセキュリティクラウドコンピューティング自動化DevOpsシステム設計ベストプラクティス

なぜ注目されているか

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言及数
568位

書籍紹介

現場で役立つ本当の「力」をつける! 数年、実務経験を積んだ人が次のステップに進むために知っておきたい技術や知識をわかりやすく解説します。日々のルーティンワークからは学びにくい原理原則・ノウハウが満載! 視野を広げ成長を目指す人に贈る渾身の続編。前作と併せて読みたいインフラエンジニアのバイブル!

技書の森解説

インフラエンジニアとして数年働くと、手順どおりに作業はこなせても、仕組みを人に説明できない場面が増えてきます。佐野 裕 著『インフラエンジニアの教科書 2 スキルアップに効く技術と知識』 (C&R 研究所、2016 年刊) は、そうした状態にある人を主な読者として、OJT や日常業務からは身に付けにくいインフラエンジニアの必須知識を解説する本です。版元の担当編集者は、ロングセラーとなっている『インフラエンジニアの教科書』の第 2 弾で、前作と併せて読みたい 1 冊と位置づけています。著者は版元の紹介によると、LINE 株式会社 (旧社名ハンゲームジャパン株式会社) に創業メンバーとして加わり、主にインフラエンジニアやプロジェクトマネージャーとして従事してきた人物です。

プロトコルから目指す方向まで、全 12 章の構成

版元が公開している目次は章の単位で、CHAPTER-01「プロトコル」、02「OS」、03「ネットワーク」、04「データベース」、05「WEB のサーバサイド開発言語」と、インフラを構成する技術要素が並びます。続く 06「共通鍵暗号方式と公開鍵暗号方式」、07「障害対策と障害対応」、08「よく知られたセキュリティ攻撃」で、守りと運用の知識へ移ります。後半の 09「インターネットの運用と発展をつかさどる組織や団体」、10「RFC の読み方と作られ方」、11「世界規模のインターネットサービス運営」は、個々の技術よりも一段上の、インターネットそのものがどう運営されているかを扱う章です。最後の 12「インフラエンジニアとして目指す方向」で、技術の話からキャリアの話へ視点を移して締めくくります。日々の作業で触れる技術を固めてから、その技術を支える仕組みと業界の構造へ視野を広げる並びと読めます。

経験だけでは身に付きにくい原理原則とは

インフラの仕事は、既存の手順書や先輩の作業をなぞることで覚える部分が大きく、そのぶん「なぜそうするのか」を問われないまま経験が積み上がりがちです。たとえば通信の不調を切り分けるには TCP/IP の階層ごとに何が起きているかを想像できる必要があり、証明書や鍵の設定で迷わないためには、共通鍵と公開鍵の 暗号化 がそれぞれ何を守っているのかを理解しておく必要があります。障害対策と障害対応の章が独立しているのも、障害を未然に防ぐ設計と、起きた後に被害を抑えて復旧させる インシデント管理 が、どちらも経験の量だけでは体系立てにくい領域だからだと読めます。RFC の読み方と作られ方に 1 章を充てている点も本書の特徴です。プロトコルの仕様を一次資料で確かめられるようになると、ネット上の解説の真偽を自分で判断できるようになります。

実務経験を数年積んだ人に向く理由と、刊行年の前提

版元は対象を主に実務経験を数年積んだインフラエンジニアと案内しており、楽天の版元紹介文も、次のステップに進むために知っておきたい技術や知識を扱う続編としています。入門の段階を終え、業務は回せるが説明に自信がないという人に合う内容です。一方で、2016 年刊の本なので、クラウドサービスの具体的な操作や、コンテナや Infrastructure as Code を前提にした構築手順を学ぶ目的には向きません。そうした目的には インフラ / クラウド本ガイド で扱っている分野別の本を選ぶほうが近道です。本書が扱うプロトコル、OS、暗号、RFC といった原理原則の部分は、環境が変わっても考え方を持ち越せる領域です。

現場で手は動くのに、なぜその設定なのかを後輩や顧客に説明できずにもどかしさを感じている人、あるいは前作『インフラエンジニアの教科書』を読み終えて次に何を学ぶべきか迷っている人にとって、本書はインフラの基礎技術からインターネットの運営の仕組み、自分の進む方向までを 1 冊で見渡せる手がかりになります。

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