Ansible 構築・運用ガイドブック

アンシブルコウチクウンヨウガイドブック

インフラ自動化のための現場のノウハウ

Ansible 構築・運用ガイドブックの表紙
クラウド / インフラ / DevOps
著者:
八木澤 健人(ヤギサワ ケント)
出版社:
マイナビ出版
出版日:
2019年11月27日頃
ISBN:
9784839969387
在庫:
在庫あり
0
中級者向け
Ansible構成管理自動化インフラ運用DevOpsIT 自動化タスクオートメーションクラウドデプロイメントコンフィグ管理インフラエンジニアリング

なぜ注目されているか

言及数
640位
総合1450位 ↑ 4 ランクアップ 言及 4 件

書籍紹介

本書は、IT インフラの構成管理ツールである「Ansible」について、なるべくわかりやすく解説したものです。

インフラ運用に悩み、「これから Ansible で自動化をはじめたいけれど、どこから手を付ければいいかわからない」「Ansible は実際に使っているけれど、どうすれば効果的に自動化できるのだろうか」といった方への道標となるようなトピックを厳選し、なるべく広範にわたって Ansible を理解するための知識をつめこみました。

本書では、10 章に渡って Ansible と IT インフラ自動化のためのトピックを解説しています。

技書の森解説

Ansible でインフラの自動化を始めたい人と、使ってはいるものの効果的な自動化の進め方に迷っている人に向けて、導入の判断から Linux、Windows Server、ネットワーク機器、クラウドの管理、AWX までを全 10 章で扱う解説書です。『Ansible 構築・運用ガイドブック』は八木澤健人の著作で、マイナビ出版から 2019 年 11 月 27 日に発売されました。副題は「インフラ自動化のための現場のノウハウ」です。版元の紹介文は、IT インフラの構成管理ツールである Ansible をなるべくわかりやすく解説し、なるべく広範にわたって Ansible を理解するための知識を詰め込んだ本と位置づけています。

全 10 章の構成、IT インフラの課題から AWX まで

第 1 章「IT インフラストラクチャの課題と Ansible」は、従来の IT インフラが抱える問題を整理し、Infrastructure as Code の考え方と Ansible を導入するメリットへ進みます。第 2 章でプレイブック、インベントリ、モジュール、プラグイン、ロールという構成要素を説明し、第 3 章で VirtualBox と Vagrant による実行環境を用意します。第 4 章では Adhoc コマンドと ansible-playbook コマンドを実行し、PLAY RECAP の見方とエラーの読み解き方を確かめます。第 5 章からが自動化の実践で、Linux サーバーではロールへの分割、監視サーバー Zabbix の構築とホストの追加、Ansible Vault の活用を扱い、第 6 章の Windows Server では接続、よく使うモジュール、ドメイン参加の自動化を扱います。第 7 章はネットワーク機器、第 8 章はクラウド上のリソースの管理で、AWS、GCP、Azure に加えて vSphere を対象にします。第 9 章では Windows Server 中心の社内システム、仮想化基盤、テストの自動化を題材にし、第 10 章「AWX (Ansible Tower) を使ってみよう」で概要とインストールを扱って締めくくります。

エージェントレスと冪等性が自動化で効く理由

インフラの構成を手順書と手作業で管理していると、同じはずのサーバーの間に少しずつ差が生まれ、作り直しや台数の追加のたびに確認の手間が膨らみます。構成をコードとして書き、版管理して同じ手順で何度でも再現する Infrastructure as Code は、この問題への答えとして広まりました。Ansible は管理対象に常駐のエージェントを入れず、Linux には SSH、Windows には WinRM で接続して処理を送り込む方式なので、既存のサーバーに後から導入しやすい点が特徴です。手順は YAML のプレイブックに書き、パッケージの導入やファイルの配置といった処理をモジュールに任せます。多くのモジュールは、望む状態とすでに一致していれば何も変更しないように作られており、この 冪等性 があるため、同じプレイブックを繰り返し流しても安全に構成をそろえられます。反対に、シェルのコマンドをそのまま並べたプレイブックではこの性質が失われやすく、モジュールを選ぶ判断が自動化の質を左右します。

Windows、ネットワーク機器、クラウドへ広げる章の読みどころ

Linux だけを対象にした入門書と違い、本書は第 6 章から第 8 章で対象の種類を広げています。ネットワーク機器は機器の上で Python を動かせないことが多いため、Ansible は管理側でモジュールを実行し、専用のコネクションプラグインで機器に命令を送ります。第 7 章にも、ネットワーク向けのコネクションプラグインとネットワークモジュールの節が並びます。クラウドや仮想化基盤では、インスタンスが作られたり消えたりして管理対象の一覧が固定されないため、API から管理対象を都度取得するダイナミックインベントリが欠かせません。第 8 章のクラウドごとの節には、ダイナミックインベントリの設定と活用の項目が置かれています。第 10 章の AWX は Ansible Tower のもとになったオープンソースの実装で、ブラウザーの画面からプレイブックの実行や権限の管理を行えるようにします。

前提知識と向いている読者

刊行時の著者紹介によると、著者はインフラエンジニアとして約 5 年勤務し、刊行時点ではレッドハットのテクニカルサポートエンジニアとして Ansible Engine と Ansible Tower のサポート業務を担当していました。第 3 章で検証環境を一から用意するため、Linux のコマンド操作と仮想マシンの扱いに慣れていれば読み始められます。一方で、目次の節題は環境ごとの自動化の手順が中心で、変数やテンプレートの書き方そのものを主題にした節はありません。内容は 2019 年 11 月時点の Ansible とその周辺の環境を前提にしています。本書は、Linux サーバー、Windows Server、ネットワーク機器、クラウドが混在する職場で、どこから自動化に手を付けるかを具体的な題材で決めたいインフラエンジニアに向けて、自動化の対象の全体を 1 冊で扱います。

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