The DevOps ハンドブック 理論・原則・実践のすべて

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The DevOps ハンドブック 理論・原則・実践のすべての表紙
データサイエンス
著者:
ジーン・キム / ジェズ・ハンブル / パトリック・ボア / ジョン・ウィリス / 榊原 彰 / 長尾 高弘(ジーンキム / ジェズハンブル / パトリックボア / ジョンウィリス / サカキバラアキラ / ナガオタカヒロ)
出版社:
日経 BP
出版日:
2017年06月23日頃
ISBN:
9784822285487
在庫:
在庫あり
3.63(8 件 / 楽天ブックス)
中級者向け
DevOpsアジャイルソフトウェアアーキテクチャ継続的インテグレーション/デリバリー組織変革パフォーマンス最適化クラウドコンピューティング自動化ビジネス継続性システム監視

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書籍紹介

システムの開発と運用を一体化する DevOps の理論と実践を徹底解説。
ビジネス成果に結びつく考え方・導入・実践・事例を網羅した決定版です。

事例については、Google、Facebook、Twitter、LinkedIn、Netflix、Target、Etsy、Pivotal などの実例を当事者のコメントやポイントともに紹介しています。

(本書で詳述する) 「3 つの道」は DevOps の大原則であり、DevOps を理解・実践するための大きな着眼点であるととらえればよい。第 1 の道は IT バリューストリームのスピードアップであり、開発から運用を経て顧客接点のビジネスまでのスムーズな展開、第 2 の道はその逆方向でのフィードバックプロセスの有効化と迅速化、第 3 の道はこうした展開の安定と継続のなかで組織的に学習していくプロセスを表している。第 1 章の図 5 に示されているシンプルな矢印の重ね合わせこそが大原則なのである。
本書の構成はこの「3 つの道」を中心の部として配置し、そのなかにトピックごとの章立てがなされている。まずは「3 つの道」の概念をしっかりと理解、頭に入れた上で読み進めるのがよいだろう。

(監修者あとがきより)

序章 Dev と Ops が DevOps になる世界を想像してみよう

第 1 部 3 つの道
第 1 章 アジャイル、継続的デリバリー、そして 3 つの道

第 2 章 第 1 の道: フローの原則

第 3 章 第 2 の道: フィードバックの原則

第 4 章 第 3 の道: 継続的な学習と実験の原則

第 2 部 スタートのための糸口
第 5 章 最初に手を付けるバリューストリームの選択方法

第 6 章 バリューストリーム内の作業を理解し、それを可視化して、組織全体に広げる

第 7 章 Conway の法則を念頭に置いた組織とアーキテクチャの設計

第 8 章 開発の日常業務に運用を統合してすばらしい成果を生み出す方法

第 3 部 第 1 の道: フロー改善の技術的実践
第 9 章 デプロイパイプラインの基礎の構築

第 10 章 高速で信頼性の高い自動テストの実現

第 11 章 継続的インテグレーションの実現と実践

第 12 章 自動化とローリスクリリースの実現

第 13 章 ローリスクリリースのアーキテクチャ

第 4 部 第 2 の道: フィードバックの技術的実践
第 14 章 問題の可視化と解決のための基礎となる遠隔測定データを作り出す

第 15 章 遠隔測定データを分析して問題の予測と目標の達成に活かす

第 16 章 フィードバックループを実現して開発と運用が安全にコードをデプロイできるようにする

第 17 章 日常業務に仮説駆動開発と A/B テストを組み込む

第 18 章 レビューと調整プロセスによって現在の仕事の品質を上げる

第 5 部 第 3 の道: 継続的な学習と実験の技術的実践
第 19 章 日常業務での学習の実現と日常業務への学習の注入

第 20 章 一部門の発見を全社的な進歩につなげる

第 21 章 組織的な学習と改善を生み出すための時間を確保する

第 6 部 情報セキュリティ、変更管理、コンプライアンスを統合するための技術的実践
第 22 章 すべてのエンジニアの毎日の職務として情報セキュリティを位置づける

第 23 章 デプロイパイプラインを防御する

行動提起: DevOps ハンドブックの締めくくりに

技書の森解説

『The DevOps ハンドブック 理論・原則・実践のすべて』 (ジーン・キム、ジェズ・ハンブル、パトリック・ボア、ジョン・ウィリス 著、榊原 彰 監修、長尾 高弘 訳、日経 BP、2017 年 6 月刊) は、システムの開発と運用を一体化する DevOps の考え方を、原則から導入の糸口、技術的な実践までまとめて解説した書籍です。原書は The DevOps Handbook で、版元の紹介文では、Google、Facebook、Twitter、LinkedIn、Netflix、Target、Etsy、Pivotal などの実例を当事者のコメントやポイントとともに紹介すると説明されています。開発と運用の分断を、道具の入れ替えではなく仕事の流れの設計として見直したい開発リーダーや運用部門の責任者に向いた一冊です。

3 つの道を軸にした序章と 6 部 23 章の構成

構成は序章「Dev と Ops が DevOps になる世界を想像してみよう」に始まり、6 部 23 章を経て、締めくくりの行動提起で終わります。第 1 部「3 つの道」では、アジャイル、継続的デリバリーとの関係を整理したうえで、フローの原則、フィードバックの原則、継続的な学習と実験の原則を 1 章ずつ説明します。第 2 部はスタートのための糸口として、最初に手を付けるバリューストリームの選び方、作業の可視化、Conway の法則 を念頭に置いた組織とアーキテクチャの設計、開発の日常業務への運用の統合を扱います。第 3 部から第 5 部は 3 つの道それぞれの技術的実践で、第 3 部がデプロイパイプラインの基礎、高速で信頼性の高い自動テスト、継続的インテグレーション、ローリスクリリースとそのアーキテクチャ、第 4 部が遠隔測定データの作り方と分析、フィードバックループ、仮説駆動開発と A/B テストの組み込み、レビューと調整のプロセス、第 5 部が日常業務での学習、一部門の発見の全社への展開、組織的な学習のための時間の確保です。第 6 部は情報セキュリティ、変更管理、コンプライアンスの統合を扱い、デプロイパイプラインの防御までを含みます。監修者あとがきの抜粋には、3 つの道を中心の部として配置し、その中にトピックごとの章を立てた構成なので、まず 3 つの道の概念を理解してから読み進めるのがよいと書かれています。

3 つの道が示す、速さと安定を両立させる考え方

開発と運用の対立は、変更を早く届けたい開発と、障害を出さずに安定を守りたい運用という目標の食い違いから生まれます。変更をためて大きな単位でリリースすると、一度の失敗の影響が大きくなり原因の切り分けにも時間がかかるため、さらに変更を恐れて間隔が延びるという悪循環に陥りがちです。監修者あとがきの抜粋によれば、第 1 の道は開発から運用を経て顧客に届くまでの IT バリューストリームのスピードアップ、第 2 の道はその逆方向でのフィードバックの有効化と迅速化、第 3 の道はその流れの中で組織的に学習していくプロセスを指します。一般論として、作業を小さく区切って頻繁に流せば一つひとつの変更の影響範囲が狭まり、本番の状態を数値で捉える仕組みがあれば問題を発生源の近くで早く見つけられます。本書が自動テストや継続的インテグレーションと並べて、遠隔測定データや A/B テスト、学習のための時間の確保までを同じ枠組みの中に置いているのは、速さと安定を別々の目標ではなく一続きの仕組みとして扱うためだと読めます。第 6 部で情報セキュリティと変更管理を扱う点も、開発工程にセキュリティを組み込む考え方 を流れの外の検問ではなく流れの一部として位置づける発想につながります。

DevOps の導入を任された人に効く読みどころと前提知識

読み進めるには、バージョン管理、ビルド、テスト、リリースという開発の一連の流れと、監視や障害対応といった運用の仕事を、どちらか一方でも実務で経験していると理解が早くなります。章題は原則と実践の単位で立てられており、特定のツールの名前を掲げた章は目次に見当たりません。そのため、パイプラインの設定方法やコンテナ基盤の操作手順を知りたい人には目的が合わず、ツールの使い方は別の実践書と組み合わせるのが現実的です。また 2017 年刊の本なので、事例として登場する企業の状況や技術環境は刊行時点のものとして読む必要があります。原則の本と手を動かす本をどう組み合わせるか迷う場合は、DevOps の技術書の選び方 を先に眺めておくと、本書を学習のどこに置くかを決めやすくなります。

DevOps という言葉は社内で使われているのに、何から手を付ければよいかが決まらない、自動化を進めたのにリリースは速くならないといった状況にいるチームリーダーや部門の責任者にとって、本書は最初のバリューストリームの選び方から組織とアーキテクチャの設計、技術的実践、セキュリティの統合までを一つの枠組みで示してくれます。3 つの道を共通の言葉として関係者と共有できれば、個別の改善策を場当たり的に並べるのではなく、どこから順に変えていくかを筋道立てて話し合えるようになります。

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