TIC-80 プログラミングガイド

ティーアイシー ハチジュウ プログラミング ガイド

ゲーム開発ツール

TIC-80 プログラミングガイドの表紙
プログラミング
著者:
ユリッペ山田(ユリッペ ヤマダ)
出版社:
工学社
出版日:
2019年06月
ISBN:
9784777520824
シリーズ:
I / O BOOKS
在庫:
在庫あり
0
初級者向け
TIC-80ゲームプログラミングプログラミング学習ビギナー向けオールインワンツールレトロゲーム開発スクリプトプログラミングゲーム開発キットエンターテインメントプログラミング初心者に優しい

なぜ注目されているか

言及数
358位
総合1120位 言及 8 件
01120222023202420252026

書籍紹介

「TIC-80」は、小さなゲームを作ったり遊んだりするための「キッズ・パソコン」のようなソフト。開発用のツールが、オール・イン・ワンで組み込まれており、「TIC-80」とやる気さえあれば、すぐにゲームの開発を始めることができます。「TIC-80」を初めて知る人を対象に、「TIC-80」の「セットアップ」から始めて、楽しみながらプログラミングを身に付けましょう!

技書の森解説

TIC-80 は、小規模でレトロな見た目のゲームを作って遊ぶための開発ツールで、プログラムの編集からドット絵、マップ、効果音、音楽の制作までが一つのソフトに収まっています。『TIC-80 プログラミングガイド』は、この TIC-80 を初めて知る人に向けて、セットアップから簡単なゲームの作り方までを実践しながらプログラミングを身につけるためのガイドです。著者はユリッペ山田氏、版元は工学社 (I/O BOOKS) で、版元の発売日は 2019 年 6 月 20 日です。版元のページでは副題の「“レトロ・スタイル”のゲームを制作!」が書名の上に添えられています。

あえて制約された仕様と、オール・イン・ワンの開発ツール

版元の紹介文によれば、TIC-80 は教育目的や個人のホビーとして小規模なゲームを作れるように、「240×136 ドットサイズの画面」「16 色のパレット」「4 和音しかない音楽」といった、あえて制約された仕様で設計されています。紹介文はこれを、一人または少人数で開発するには理想的なバランスの制限だと説明しています。開発用のツールはコマンドライン・コンソール、プログラム・エディター、ドット・エディター、マップ・エディター、効果音エディター、音楽エディターの 6 つが組み込まれており、別のソフトを揃えなくても絵と音とコードを同じ画面の中で作れます。こうした架空のゲーム機を模した環境はファンタジーコンソールと呼ばれ、TIC-80 もその一つです。

序章から上級編まで、ポンやシューティングを作る流れ

版元が示す主な内容は、序章、初級編、中級編、上級編、巻末付録の 5 つに分かれています。序章はオールインワンの開発用のツールの紹介、セットアップ、クイックガイドです。初級編では画面のクリアや文字とグラフィックの表示から入り、計算と変数への代入、テーブル変数、繰り返しの処理、条件分岐、ラベルと goto 命令、関数化と、プログラムの基本を一つずつ積み上げます。中級編はゲームのロジックの考え方に進み、ポンの制作、単純なシューティングゲーム、アドベンチャー・ゲームと、遊べる形のゲームを作ったうえで、できたゲームの公開までを扱います。上級編は個別の技法を集めた構成で、擬似乱数の生成、ビットによるフラグ判定、座標の回転、慣性と重力による移動、迷路の自動生成、自作フォントの表示、MML による音楽の演奏などが並びます。巻末付録には MIT ライセンス、動作プラットフォーム、コンソールコマンド、ホットキー、命令表、メモリマップ、仕様一覧、Lua の基本文法と標準ライブラリの一覧が収められています。

小さなゲーム機で学ぶゲームループと Lua

TIC-80 のプログラムは、毎秒 60 回呼び出される TIC という関数の中に、キー入力の読み取り、自機や敵の位置の更新、画面の描き直しを書く形が基本です。この繰り返しはゲームループと呼ばれ、ゲーム開発 の土台になる考え方ですが、大きなゲームエンジンでは仕組みの奥に隠れていて見えにくくなりがちです。画面の大きさも色数も限られた環境では、毎フレームに何を描くかを自分のコードで直接書くことになります。標準の記述言語の Lua は、小さく組み込みやすいスクリプト言語として、ゲームの世界で広く使われてきました。TIC-80 そのものも MIT ライセンスで公開された OSS で、本書の巻末付録にも MIT ライセンスの項目があります。

プログラミングを遊びから始めたい人に向く理由

版元が想定する読者は、TIC-80 を初めて知る人です。初級編が画面のクリアや変数から始まるため、プログラミングを本格的に学んだことがない人でも、ゲームを作りながら命令文や条件分岐を覚えていけます。一方で、本書は 2019 年 6 月時点の TIC-80 を前提にしているので、手元の TIC-80 と画面やコマンドが違う場合は、付録の仕様一覧と公式の資料を照らし合わせる必要があります。本書は 3D のゲームや、商用の配信を前提にした規模の大きな開発を学ぶための本ではありません。小さくても最後まで遊べるゲームを自分の手で作り、その過程でプログラミングの基本も身につけたい人に向く一冊です。

言及した記事 (8 件)

この本に興味がある方におすすめ

関連する本

関連記事

関連用語

共有: