コミュニティ・アーカイブをつくろう!
コミュニティ アーカイブヲツクロウ
せんだいメディアテーク「3 がつ 11 にちをわすれないためにセンター」奮闘記
- 著者:
- 佐藤知久 / 甲斐賢治 / 北野央(サトウトモヒサ / カイケンジ / キタノヒサシ)
- 出版社:
- 晶文社
- 出版日:
- 2018年01月25日頃
- 一覧:
- 2018 年に出た技術書
- ISBN:
- 9784794968746
- 在庫:
- 在庫あり
なぜ注目されているか
書籍紹介
つくる、つかう、かんがえる!
2011 年 5 月 3 日、東日本大震災に向き合い、考え、復興への長い道のりを歩きだすため、せんだいメディアテーク内に開設された「3 がつ 11 にちをわすれないためにセンター」 (通称: わすれン!) は、市民、専門家、スタッフが協働し、映像、写真、音声、テキストなどさまざまなメディアの活用を通じて、復旧・復興のプロセスを記録、発信していくプラットフォームです。それはどのようなプロセスで立ち上がり、どのような人びとがかかわり、そこで得ることができたノウハウや成果、課題はどのようなものであったのか。地元の歴史や過去に関心を寄せ、取材し、記録・保存し、活用しようとする人のための、地域に根ざした草の根・参加型の「コミュニティ・アーカイブ」の方法論を伝える、本邦初のガイドブック。地域社会をより豊かなものに変える、映像の世紀で生まれたメディア実践へのいざない。
はじめに なぜコミュニティ・アーカイブなのか
〔1〕 かんがえる編: プラットフォームが大事だ
第 1 章 せんだいメディアテークと remo
第 2 章 つくりかた 1:プラットフォームをデザインしよう
〔2〕 つくる編: 記録する・運営する・応援する
第 3 章 記録活動 1:個人がつくる映像記録
第 4 章 記録活動 2:獲得される当事者性
第 5 章 つくりかた 2:アーカイビング・コミュニティをつくる
〔3〕 つかう編: メディアとしてのアーカイブ
第 6 章 わすれン! 的記録の特質
第 7 章 アーカイブは誰のもの?
おわりに コンヴィヴィアルな道具へ
技書の森解説
地域で起きた出来事を、行政や報道機関ではなく、そこに暮らす人びと自身が記録し、残し、使い続けるにはどうすればよいのか。『コミュニティ・アーカイブをつくろう!』 (佐藤知久、甲斐賢治、北野央 著、晶文社、2018 年 1 月刊) は、副題が示すとおり、せんだいメディアテークの「3 がつ 11 にちをわすれないためにセンター」 (通称 わすれン!) の歩みをもとにした本です。版元は本書を、地元の歴史や過去に関心を寄せて取材し、記録と保存を行い、活用しようとする人のための、地域に根ざした草の根 / 参加型の「コミュニティ・アーカイブ」の方法論を伝える本邦初のガイドブックと位置づけています。
わすれン! の開設と、せんだいメディアテーク
版元の紹介によれば、わすれン! は 2011 年 5 月 3 日、東日本大震災に向き合い、復興への長い道のりを歩きだすためにせんだいメディアテーク内に開設されました。市民、専門家、スタッフが協働し、映像、写真、音声、テキストといった様々なメディアを使って、復旧と復興の過程を記録し発信するプラットフォームです。せんだいメディアテークは 2001 年に開館した仙台市運営の複合文化施設で、図書館やギャラリー、イベントスペース、ミニシアターなどを備えています。本書は、この場がどのような過程で立ち上がり、どのような人びとが関わり、どんなノウハウや成果、課題が得られたのかを問う構成です。版元の著者紹介では、佐藤知久は京都市立芸術大学芸術資源研究センターの専任研究員と准教授、甲斐賢治はせんだいメディアテークのアーティスティック・ディレクター、北野央は仙台市市民文化事業団の主事とされています。
かんがえる編、つくる編、つかう編の 3 編 7 章
本文は「はじめに なぜコミュニティ・アーカイブなのか」で始まり、3 つの編に分かれます。かんがえる編「プラットフォームが大事だ」は第 1 章「せんだいメディアテークと remo」と、プラットフォームのデザインを扱う第 2 章からなります。つくる編「記録する・運営する・応援する」は、第 3 章「記録活動①:個人がつくる映像記録」、第 4 章「記録活動②:獲得される当事者性」、第 5 章「つくりかた②:アーカイビング・コミュニティをつくる」の 3 章です。つかう編「メディアとしてのアーカイブ」は第 6 章「わすれン! 的記録の特質」と第 7 章「アーカイブは誰のもの?」で、最後に「おわりに コンヴィヴィアルな道具へ」が置かれています。
記録を集めて保存する仕組みは、一般に、機材やデータの置き場所を用意しただけでは続きません。誰が撮り、誰がそれを整理し、誰がどんな目的で見返すのかという人の側の段取りが決まらなければ、集まった映像や写真は、やがて誰も開かない箱になってしまいます。本書の目次は、プラットフォームの設計に続けて、個人の記録活動と、アーカイビングを担うコミュニティづくりの章を置いています。
章題が扱う範囲と、扱わない技術の話題
章題に挙がっているのは、プラットフォームの考え方、記録活動、コミュニティの運営、記録の性質と帰属です。データベースの設計や公開用のシステムの構築手順は扱っておらず、システムを作る技術の解説書ではありません。
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