図解! Excel VBA のツボとコツがゼッタイにわかる本 “超”入門編

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図解! Excel VBA のツボとコツがゼッタイにわかる本 “超”入門編の表紙
アプリケーション
著者:
立山秀利(タテヤマヒデトシ)
出版社:
秀和システム
出版日:
2018年03月29日頃
ISBN:
9784798053707
在庫:
在庫あり
4.75(13 件 / 楽天ブックス)
初級者向け
EXCELアプリケーションVBAプログラミングスクリプトオートメーションマクロビジネス入門書図解ルーティンワーク

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総合2240位

書籍紹介

仕事で毎日のように使うエクセル。定型文書の作成、大量のセルやワークシートのコピーなどのルーティンワークは、あなたの時間を大量に奪っています。ところで、これらの業務は Excel VBA を使えば一瞬で終わることをご存知でしょうか? 本書は、初心者がつまづくポイントを徹底的に調べあげ、Excel VBA の基礎が短期間で身につくように工夫した超入門書です。初心者でも飽きることなくサクサク読み進められ、ガッチリ理解できます! 動作確認済の Excel のバージョンは 2010、2013、2016 となります。

技書の森解説

Excel の定型作業をマクロに任せたいが、プログラミングの経験がまったく無い。『図解! Excel VBA のツボとコツがゼッタイにわかる本 “超”入門編』 (立山秀利 著、秀和システム、2018 年 3 月刊) は、そうした人に向けて Excel VBA の基礎を短期間で身につけさせることを狙った A5 判の超入門書です。版元の紹介文は、定型文書の作成や大量のセル・ワークシートのコピーといったルーティンワークが時間を奪っていること、それらが Excel VBA なら一瞬で終わることを出発点に置き、初心者がつまづくポイントを徹底的に調べあげて構成したと説明しています。版元公式ページでは「ツボとコツシリーズ」に属し、openBD と国立国会図書館の書誌では「最初からそう教えてくれればいいのに!」のシリーズ名で登録されています。

全 10 章の構成、マクロの記録から請求書マクロの完成まで

構成は第 1 章から第 10 章までの全 10 章で、一本の題材を最初から最後まで育てていく作りです。第 1 章「Excel のメンドウな手作業を何とかせねば!」と第 2 章「マクロと VBA のことを知ろう」で、マクロの正体が命令文の集まりであること、マクロの作り方が 2 通りあることを押さえ、「マクロの記録」を体験したうえで「なぜ VBA を自分で書くのか?」という問いに答えます。第 3 章「プログラミングのツボとコツはこれだ!」は本書の骨格で、「命令文を上から並べて書く」ことをツボ、「段階的に作り上げる」ことを最も重要なノウハウとして掲げます。第 4 章から第 8 章は、請求書を自動作成するマクロを題材にした実装パートです。手作業の手順をそのまま処理手順に置き換える設計 (第 4 章)、VBE を開いて Sub プロシージャを書き「マクロ有効ブック」として保存する最初の一歩 (第 5 章)、Range と Value プロパティ、Worksheets によるセルとシートの操作 (第 6 章)、AutoFilter メソッドと引数の考え方 (第 7 章)、Copy と PasteSpecial、Hidden プロパティ、True と False を使って請求書マクロを完成させる工程 (第 8 章) と進みます。第 9 章「誤りを自力で見つけて修正するツボとコツ」で論理エラーの探し方を扱い、第 10 章「実は奥が深いプログラミング」でコードの重複の解消や売上データの増減への対応、「VBA を使わなくても済むなら使わない」という判断で締めます。

オブジェクトとプロパティ、VBA の命令文を読む土台

Excel VBA でつまずく人の多くは、文法そのものより「セルやシートをコードでどう指すのか」の考え方で止まります。本書は第 6 章で命令文の基本構造を「[何を][どうする]」と整理し、[何を] に当たるものをオブジェクト、[どうする] に当たるものをプロパティとメソッドの 2 種類に分けて説明します。この見取り図があると、Range で指定したセルの Value プロパティに値を代入する、AutoFilter メソッドに引数を渡して抽出条件を伝える、といった命令文が丸暗記ではなく構造として読めるようになり、Web 上のサンプルコードを読み解く力にもつながります。第 7 章のメソッドの「引数」の説明や、第 8 章で「練習用」の Sub プロシージャを別に用意して初めて使う命令文を試す作法も、実務でマクロを書き始めたときにそのまま効く習慣です。

論理エラーを自力で直す、段階的に作り上げる作法

プログラミングの入門で最も挫折を招くのは、書いたコードが思ったとおりに動かないときに原因を絞り込めないことです。本書は第 5 章で記述中に出る「コンパイルエラー」と実行して発生する「実行時エラー」を、第 9 章で処理手順の誤りである「論理エラー」を扱い、エラーを三つの性質で区別して見せます。中でも論理エラーは Excel がメッセージを出してくれないため、命令文ごとに動作確認を重ねる「段階的に作り上げる」ノウハウが デバッグ の手段そのものになります。第 9 章では請求書の連続作成で実際に論理エラーが起きる場面を用意し、「前のデータが残っていた」という原因の特定から修正まで、命令文ごとの PDCA サイクルとして体験させる構成です。動くものを少しずつ大きくしていく進め方は VBA に限らないプログラミングの基本作法で、これを最初の一冊で身につけられる点が本書の効き目です。

Excel 2016 までの動作確認環境と向く読者、向かない読者

版元が動作確認済みとする Excel のバージョンは 2010 / 2013 / 2016 で、2018 年刊の本として刊行時点の環境を前提にしています。それ以降の Excel で使う場合は、画面や手順の差異を自分で補う前提になります。公開目次には変数や条件分岐、繰り返しを表題に掲げた章や節はなく、文法項目を体系的に一覧したい人や、業務で本格的なマクロを組む段階の人には物足りません。版元公式ページの関連書籍欄には同じ著者の『ExcelVBA のプログラミングのツボとコツがゼッタイにわかる本[第 2 版]』が挙がっており、本書を終えた後に文法の厚みを求めるなら、そうした次の一冊へ進む二段構えが現実的です。Excel と VBA の本の選び方全般は Excel / VBA 本の選び方 も参考になります。

著者の立山秀利氏について、書店掲載の書誌 (出版社提供) は刊行当時の紹介として、フリーライターで 1970 年生まれ、Microsoft MVP アワードの Excel カテゴリを 2015 年から連続受賞、筑波大学卒業後に株式会社デンソーでカーナビゲーションのソフトウェア開発に携わり、退社後に Web プロデュース業を経てフリーライターとして独立、と記しています。毎日の Excel 作業のコピーや転記に時間を取られていて、マクロの記録では届かない 自動化 を自分の手で実現したい人、プログラミングの経験がゼロで「何を書けばいいか分からない」段階の人にとって、請求書マクロを一本完成させる体験と、誤りを自力で直す作法が同時に手に入る本書は、投じた時間の回収が早い一冊です。

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