デジカメ写真の構図が上手くなる見本帳

デジカメ シャシン ノ コウズ ガ ウマクナル ミホンチョウ

構図の基本 & シーン別サンプル 137

デジカメ写真の構図が上手くなる見本帳の表紙
ハードウェア
著者:
石田徳幸 / 胡桃(イシダ, ノリユキ / クルミ)
出版社:
翔泳社
出版日:
2012年01月
ISBN:
9784798124438
在庫:
在庫あり
4.05(23 件 / 楽天ブックス)
初級者向け
デジタルカメラハードウェア写真撮影構図一眼レフミラーレスコンパクトデジカメ写真テクニック写真編集カメラ操作写真 композиション

なぜ注目されているか

総合2878位

書籍紹介

一眼レフ & ミラーレス & コンパクトデジカメで。構図がわかれば、写真が見違える。ここだけでも超わかる、ポイント早見シート付き。

技書の森解説

カメラの操作は覚えたのに写真がどこか締まらない、という人の多くは、被写体を画面のどこに置くかを決めずにシャッターを押しています。『デジカメ写真の構図が上手くなる見本帳』 (石田徳幸 / 胡桃 / 須田卓馬 / RV 車 / waragai kate 著、翔泳社、2012 年 1 月刊) は、副題に「構図の基本 & シーン別サンプル 137」と掲げるとおり、構図の基本の型と、場面ごとの作例を大量に並べて見て覚えることに重心を置いた写真の本です。版元は本書を、構図が上手くなりたい人のための、実践的な見本とその考え方を数多く紹介する本と説明し、「三角構図」「日の丸構図」「シンメトリー構図」「対角線構図」「押しの構図」「三分割構図」といった基本事項に加えて「四隅の法則」を詳しく紹介すること、ポートレート撮影時の構図やテーブルフォトでの構図術、風景写真での構図術など実例が豊富で、どんなときにどういう構図を念頭に置いて撮影すればよいのかが手軽に学べることを案内しています。版元登録の紹介文には「一眼レフ & ミラーレス & コンパクトデジカメで。」と機材が挙げられ、ポイント早見シート付きと記されています。

全 3 章の構成、写真の基本から構図の型、137 のシーン別サンプルへ

構成は全 3 章です。第 1 章「再確認しておきたい写真の基本」は、「主題」をきちんと表現できているか、水平垂直はとれているか、フレーミングのセオリー、トリミングで挽回する、という 4 項目で、構図以前の土台を確認します。第 2 章「知っておきたい構図の基本」が型の解説で、安定、安心を生み出す「三角構図」、強い安定感と視線集中効果がある「日の丸構図」、人間が本能的に美しいと感じる「シンメトリー構図」、動いているものを写し止めたいなら「対角線構図」、静止物に動きや力強さを加える「押しの構図」、見る側の視線を自然にコントロールする「視線の誘導」、分割線を引き、分割線に沿わせて撮る「三分割構図」、画面をシンプルに主題をはっきりさせる「引き算の構図」と進み、構図の考え方をおさらいし、3 カット撮りでさらに写真をブラッシュアップし、写真は「四隅」で決まるという話題で締めます。第 3 章「シーン別構図サンプル 137」では、ポートレート (女性、子ども、男性、集合)、ペット写真、動物写真、旅、街スナップ、人物スナップ、花、雑貨、料理写真、自然 / 風景写真の順に、01 から 137 までのサンプルが番号付きで並びます。目次の末尾にはポイント早見シートがあり、版元公式サイトには付属データの提供は無いこと、正誤表が掲載されていることが確認できます。

三分割構図と視線の誘導、構図の型を先に知る効き目

構図の型は、見る人の視線が画面の中をどう動くかという傾向を利用する道具です。三分割構図が主題を分割線の交点に置くのも、対角線構図が動きを感じさせるのも、シンメトリーが安定して見えるのも、人の目が画面を読む順序と釣り合いの感じ方に基づいています。型を知らないまま撮っていると、うまく撮れた 1 枚を再現できず、失敗した 1 枚の原因も言葉にできません。逆に型を知っていれば、撮る前に「この場面は三分割で余白を活かすか、日の丸で存在感を出すか」と判断でき、撮った後に「四隅」の処理やトリミングで何を直せるかも分かります。デジタルカメラは枚数の制約が小さく、液晶で結果をすぐ確認でき、後からトリミングもできるため、第 1 章の「トリミングで挽回」や第 2 章の「3 カット撮り」のように、撮りながら構図を詰めていく進め方が現実的です。シーン別に見本が並ぶ構成は、型の名前を暗記するのではなく、目の前の場面と作例を見比べて型を選ぶ練習に向いています。

構図を感覚で選んできた初心者向け、向かない人と 5 名の著者

前提知識はほとんど要りません。第 1 章が主題や水平垂直の再確認から始まるため、カメラを買って撮り始めたものの構図を感覚で選んできた人が、そのまま読み進められる水準です。一方で、目次にはカメラの設定や露出を体系的に扱う章はなく、レンズ選びや撮影モードを学ぶ教科書ではありません。RAW 現像やレタッチも、第 1 章のトリミングの項を除けば射程外です。2012 年 1 月刊のため、作例の撮影機材や、一眼レフ、ミラーレス、コンパクトデジカメという区分は刊行時点のものとして読む必要がありますが、構図の考え方そのものは機材に依存しません。著者は 5 名で、書店掲載の書誌 (出版社提供) によると刊行時点で、石田徳幸は芸能プロタレントの宣材写真や同行撮影がメインのプロカメラマンで人物撮影に長け、胡桃は一眼デジタル、一眼レフ、トイカメラ、インスタントカメラで花を中心に身近なものを気ままに撮るフォトグラファー、須田卓馬はポートレートやファッションなど人物写真を中心として主に雑誌媒体などで撮影するフリーフォトグラファー、RV 車は会社員として働く傍ら写真ブロガーとして主に信州の四季の趣、風景等を撮影している、と紹介されています (waragai kate の略歴は書店書誌に掲載がありません)。人物、花や身近なもの、雑誌のポートレート、信州の風景と、分野の異なる写真家が名を連ねています。撮った写真をさらに見せる段階、つまり Photoshop での補正や、画面上のレイアウトと配色まで本で学びたくなったら、Web デザインの選書ガイド が続きの棚になります。

子どもやペットを撮る機会が多い人、旅先のスナップや料理の写真をブログや SNS に載せている人、家族の集合写真を頼まれる人にとって、この本の 137 のサンプルは「その場面でどの型を使うか」を即座に引ける見本帳として働きます。読み終える頃には、日の丸構図と三分割構図を場面で使い分け、余白と四隅を意識してフレーミングし、失敗した写真をトリミングでどう救うかを自分で判断できるようになります。構図の理屈を長い文章で学ぶよりも、作例を見て真似することから入りたい人には、機材が変わっても使い続けられる 1 冊です。

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