日本の文化をデジタル世界に伝えるの表紙

日本の文化をデジタル世界に伝える(ニホンノブンカヲデジタルセカイニツタエル)

その他
著者:
京都大学人文科学研究所・共同研究班「人文学研究資料にとってのWebの可能性を再探する」/永崎 研宣(キョウトダイガクジンブンカガクケンキュウジョ キョウドウケンキュウハン ジンブンガクケンキュウシリョウニトッテノウェブノカノウセイヲサイタンスル/ナガサキ キヨノリ)
出版社:
樹村房
出版日:
2019年09月10日頃
ISBN:
9784883673278
在庫:
在庫あり
0
中級者向け
デジタルアーカイブ文化遺産Web公開デジタル人文科学IIIFTEIデジタル保存アクセシビリティ文化伝承情報技術

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書籍紹介

デジタル世界に日本の文化を伝えることは,世界中の人々に,そして未来の人々に私たちの文化を伝えることでもある。
本書では,文化資料を Web で共有するために知っておくべきこと,知っていた方がよいことについての基本的な考え方をまとめ,それらについて具体的な近年の情報技術に即しながら紹介する。

第 1 章 「デジタル世界に伝える」とは

第 2 章 デジタル世界への入り口

第 3 章 利便性を高めるには?

第 4 章 デジタル世界に移行した後,なるべく長持ちさせるには

第 5 章 可用性を高めるための国際的な決まり事:IIIF と TEI

第 6 章 実際の公開にあたって

第 7 章 評価の問題

第 8 章 研究者の取り組みへの評価の問題

技書の森解説

古典籍や絵図をスキャンして Web に載せれば、それでデジタル化は完了でしょうか。 2019 年に樹村房から刊行された本書は、その先にある問い、つまり文化資料をデジタル世界で長く使われる形にするには何を知っておくべきかに答える概説書です。京都大学人文科学研究所の共同研究班の成果をもとに、永崎研宣氏が編みました。

全 8 章の流れは実務の順序に沿っています。「デジタル世界に伝える」とは何かという原論から入り、公開への入り口、利便性の高め方、移行後になるべく長持ちさせる工夫と進み、中核に置かれるのが可用性のための国際的な決まり事、 IIIF と TEI の章です。画像を機関の壁を越えて相互利用する枠組みと、テキスト資料の構造を記述する規格を、個別ツールの操作でなく「なぜ標準に乗るのか」の水準で説くため、技術の細部が入れ替わっても考え方が残ります。終盤では公開実務に加え、こうした取り組みが研究業績としてどう評価されるかという組織的な論点まで踏み込みます。

図書館・博物館・文書館の職員、人文系研究者、大学院生が主な読者で、プログラミング経験は前提になっていません。文化機関のデジタルアーカイブ事業を任され、ベンダーとの対話に必要な共通言語を短期間で得たい人にとって、最初に通読する価値のある教科書的な位置づけです。

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