シリコンバレーの金儲け

シリコンバレーノカネモウケ

シリコンバレーの金儲けの表紙
コンピュータサイエンス / アルゴリズム
著者:
海部 美知(カイフ ミチ)
出版社:
講談社
出版日:
2020年07月22日頃
ISBN:
9784065207086
シリーズ:
講談社+α新書
在庫:
在庫あり
5(2 件 / 楽天ブックス)

なぜ注目されているか

総合1890位

書籍紹介

「シリコンバレー型資本主義」の本質は「失敗の肯定」にある!
「日本型組織」では、2020 年代の富は生み出せない!

2000 年代以降、世界のビジネスモデルは大きく変わった。

20 世紀型の資本主義からシリコンバレー型の資本主義へ。

新型コロナで加速するビジネスの新潮流から日本再生の道も見えてくる。

シリコンバレーの盛衰をつぶさに見てきた著者が明らかにする
「お金とハイテクのからくり」

工場が富を生み出す時代からソフトウェアが富を生み出す時代。
そこではお金の動き方も大きく変化している。

2020 年代も、その流れは変わらない。

なぜ GAFA が隆盛を極めているのか?

なぜ日本は低迷しているのか?

「アルゴリズムは現代の金型」「エア風呂敷」
「ソフトウェアが世界を食べる 5・5 世代」など

わかりやすいキーワードを駆使し、その動きを解き明かす。

技書の森解説

『シリコンバレーの金儲け』 (海部 美知 著、講談社、2020 年 7 月 22 日発売) は、講談社+α新書の 1 冊として刊行された、シリコンバレー型の資本主義でお金がどう動くのかを解き明かす新書です。版元の紹介文は本書の主張を、「シリコンバレー型資本主義」の本質は「失敗の肯定」にある、という一文で示しています。工場が富を生み出す時代からソフトウェアが富を生み出す時代へ移った 2000 年代以降のビジネスモデルの変化を、技術の解説ではなくお金の流れの側から扱う本です。

GAFA の隆盛と日本の低迷という 2 つの問い

版元の紹介文が掲げる問いは、なぜ GAFA が隆盛を極めているのか、なぜ日本は低迷しているのか、の 2 つです。その動きを解き明かす道具として、「アルゴリズムは現代の金型」「エア風呂敷」「ソフトウェアが世界を食べる 5・5 世代」などのキーワードが挙げられています。紹介文は、20 世紀型の資本主義からシリコンバレー型の資本主義へという変化を軸に、「日本型組織」では 2020 年代の富は生み出せないとし、新型コロナで加速するビジネスの新潮流から日本再生の道も見えてくると述べています。著者について版元は、「シリコンバレーの盛衰をつぶさに見てきた著者」と紹介しています。

ソフトウェアが富を生むしくみの技術背景

ソフトウェアの事業が工場の事業と違うのは、費用のかかり方です。工場は製品を 1 つ増やすたびに材料と設備の稼働が要りますが、ソフトウェアは一度作れば複製の費用がほとんどかからず、利用者が増えても追加の費用は生産ほどには膨らみません。サーバーを自前で持たずに必要な分だけ借りる クラウド が広く使われるようになってからは、事業を始めるときの設備投資も小さくなりました。少ない元手で試し、うまくいかなければ畳むという進め方が成り立つのは、この費用構造があるからです。キーワードの「金型」は、一度作れば同じ形の部品を繰り返し打ち出せる製造業の設備のことで、「アルゴリズムは現代の金型」は、この金型と、同じ処理を何度でも実行できる アルゴリズム を並べた言い回しです。

「ソフトウェアが世界を食べる」という言い方は英語圏にも先例があります。投資家の Marc Andreessen は 2011 年 8 月 20 日、The Wall Street Journal に Why Software Is Eating the World と題した論考を寄せており、Andreessen Horowitz の掲載ページにその初出が注記されています。ベンチャーキャピタルは多数の投資先に資金を分け、少数の大きな成功で残りの損失を埋める前提で出資するため、個々の失敗は最初から計算に入っています。

2020 年 7 月時点の経済環境を前提にした新書

本書は 2020 年 7 月の刊行で、紹介文が新型コロナに触れているとおり、その時点の経済環境とテック企業の顔ぶれを前提にしています。国立国会図書館の書誌では件名が「情報産業--カリフォルニア州」、日本十進分類法の分類が 007.35 で、プログラミングの手順や開発の技法を扱う技術書ではなく、情報産業のお金の動きを扱う本として分類されています。判型は新書判で、シリーズは講談社+α新書です。本書は、シリコンバレーの「お金とハイテクのからくり」を、失敗の肯定と独自のキーワードを軸に新書 1 冊にまとめています。

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