ユーザビリティエンジニアリング第 2 版

ユーザビリティ エンジニアリング

ユーザエクスペリエンスのための調査、設計、評価手法

ユーザビリティエンジニアリング第 2 版の表紙
インターネット / WEB デザイン
著者:
樽本徹也(タルモト, テツヤ)
出版社:
オーム社
出版日:
2014年02月
ISBN:
9784274214837
在庫:
在庫あり
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技書の森解説

ユーザー中心設計の手法を、調査、設計、評価の順に実務で使える形で解説する書籍です。『ユーザビリティエンジニアリング 第 2 版』 (樽本 徹也 著、オーム社、2014 年 2 月 26 日発売) の副題は「ユーザエクスペリエンスのための調査、設計、評価手法」で、版元は「ユーザ中心のインタラクションデザイン実践ガイド!」と紹介しています。版元の説明では、本書は「ユーザビリティはプロセスから生まれる」という立場のもと、2005 年 10 月に発行した『ユーザビリティエンジニアリング』の第 2 版で、「調査・分析」「設計」「評価」の三部構成とし、「ペルソナ」を用いたユーザーの調査法と、評価手法である「認知的ウォークスルー」にも言及しています。使いやすさとは別の提供価値として考えるユーザエクスペリエンスにも触れています。

調査 / 分析、設計、評価の三部構成と全 12 章

版元の詳細目次は、イントロダクション、Part1「調査・分析」、Part2「設計」、Part3「評価」、エンディングの順に全 12 章を収めています。第 1 章「ユーザ中心設計概論」はユーザビリティ、失敗の原因、ユーザエクスペリエンス、ユーザー中心設計の節です。Part1 は第 2 章「インタビュー法」、第 3 章「インタビューの実践」、第 4 章「データ分析法」で、「ユーザの声聞くべからず」「ユーザに弟子入り」、リクルート、質的データ分析、ペルソナの節があります。Part2 は第 5 章「発想法」でブレインストーミング、キャンバス、シナリオを、第 6 章「プロトタイプ」でプロトタイプの原則と制作、カードソートを扱います。Part3 は第 7 章「ユーザビリティ評価法」のヒューリスティック評価と認知的ウォークスルーから、第 8 章「ユーザテスト」、第 9 章「ユーザテストの準備」、第 10 章「ユーザテストの実施」、第 11 章「分析と再設計」へ続きます。第 8 章にはプライバシーと倫理、第 10 章にはテスト会場の設営とユーザテストの見学の節があります。エンディングの第 12 章「ユーザ中心設計活動」は「USD の始め方」の節から始まります。

ユーザビリティの定義と、ユーザー中心設計の繰り返し

ユーザビリティは、特定の利用者が特定の利用状況で目標を達成する際の、有効さ、効率、満足度の度合いとして扱われる概念です。使いやすさを個人の好みとしてではなく、誰が、どんな状況で、何をするときの使いやすさかを決めて測れる量として扱う考え方です。ユーザー中心設計は、利用者と利用状況を調べ、要求を整理し、設計案を作り、評価して作り直すという流れを繰り返す進め方です。画面の操作性を指すユーザビリティに対して、UX は製品やサービスを通じて利用者が得る体験全体を指す語で、版元の紹介文も、使いやすさとは別の提供価値としてユーザエクスペリエンスを位置づけています。

専門家による評価と、利用者を招くユーザテスト

ユーザビリティの評価には、利用者を招かずに専門家が画面を点検する方法と、利用者に実際に操作してもらう方法があります。ヒューリスティック評価は、経験則をまとめた原則の一覧に照らして専門家が UI の問題を洗い出す方法で、認知的ウォークスルーは、初めて使う利用者の立場で操作の一歩ずつに、次に何をすればよいか分かるかを問いながら手順をたどる方法です。どちらも短い時間で実施できる一方、実際の利用者のつまずきを見る方法ではありません。ユーザテストは、利用者に課題を渡して操作の様子を観察し、どこで迷い、どこで誤るかを記録する方法で、本書は Part3 のうち第 8 章から第 11 章を、テストの基礎理論、計画とリクルート、テスト設計、会場の設営と進行、分析と再設計に充てています。

版元は、Web やソフトウェアのプロデューサ、システムエンジニア、Web デザイナー、インタフェースデザイナー、ハードウェアのユーザインタフェースデザイナーや商品企画、品質保証、マーケティング部門など、設計や開発、販売企画に携わる人を読者に挙げ、レベルは初級としています。利用者へのインタビューとペルソナによる調査から、発想法とプロトタイプによる設計、専門家の評価とユーザテストによる評価までを、全 12 章に収めた実践書です。

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