上流から下流まで生成 AI が変革するシステム開発
ジョウリュウカラカリュウマデセイセイエーアイガヘンカクスルシステムカイハツ
- 著者:
- 酒匂 寛 / 羽生田 栄一(サコウヒロシ / ハニュウダエイイチ)
- 注目:
- 総合 1901 位
- 出版社:
- 日経 BP
- 出版日:
- 2024年09月13日頃
- ISBN:
- 9784296071050
- 在庫:
- 在庫あり
なぜ注目されているか
書籍紹介
システム開発の上流から下流まで生成 AI を活用して、正しいシステムを効率よく実現するための本です。
本書の特徴は、システム開発 (言い換えれば、ソフトウェアによる問題解決) の過程に生成 AI を取り込んでいることです。ソフトウェアによる問題解決には、
ー 問題をはっきりさせる
ー 問題の解法に合意する
ー 解法を実装する
ー 実装した解法を運用する
といったステップがあり、それぞれのステップに対して様々な手法が提案されてきました。生成 AI による支援もそうした手法の中に組み込まれる新しい武器となります。
本書は (1) ソフトウェア開発の各ステップが満たすべき性質を俯瞰しながら、(2) そこにどのように生成 AI を組み込んでいけばよいかを説明します。
第 1 章 物語のはじまり
第 2 章 課題探求
第 3 章 仕様策定 (その 1)
第 4 章 仕様策定 (その 2)
第 5 章 設計と実装
第 6 章 検証
第 7 章 全体の振り返り
技書の森解説
『上流から下流まで生成 AI が変革するシステム開発』 (酒匂 寛 著、羽生田 栄一 解説、日経 BP、2024 年 9 月刊) は、システム開発の上流から下流までの過程に生成 AI を取り込み、正しいシステムを効率よく実現する方法を説明する本です。版元の紹介は、ソフトウェアによる問題解決を、問題をはっきりさせる、問題の解法に合意する、解法を実装する、実装した解法を運用する、というステップに分けています。各ステップにはこれまで様々な手法が提案されてきており、生成 AI による支援もその中に組み込まれる新しい武器である、というのが本書の立場です。本書はこのステップごとに、満たすべき性質を俯瞰しながら、そこへ生成 AI をどう組み込めばよいかを説明します。
全 7 章の構成、課題探求から検証と振り返りまで
目次は第 1 章「物語のはじまり」、第 2 章「課題探求」、第 3 章「仕様策定 (その 1)」、第 4 章「仕様策定 (その 2)」、第 5 章「設計と実装」、第 6 章「検証」、第 7 章「全体の振り返り」の全 7 章です。章題には、課題、仕様、設計と実装、検証という開発工程の名が順に並びます。本書には羽生田 栄一による解説「デジタル時代のすべての人に役立つ AI との付き合い方『読本』」が収められており、版元はその一節として、大規模言語モデルが得意なのは自然言語だけでなく、より形式的な言語であるプログラミング言語の解釈や生成も得意だという点を引いています。同じ一節は「生成 AI の登場によって、ソフトウェア工学の実践の仕方が見直される必要がある」と続きます。
要件と仕様の工程に生成 AI を持ち込む背景
要件定義 や仕様の策定は、利用者や発注者が自然言語で語る要望を、開発者が実装できる程度に曖昧さのない記述へ落とし込む作業です。大規模言語モデル は自然言語とプログラミング言語の両方を扱えるため、要望の文章から仕様の案を起こす、仕様とコードの食い違いを指摘させる、といった使い方が工程の上流にも広がります。ただし、生成されたコードや文書が正しいかどうかは、何を満たせば正しいとするかという仕様が決まっていて初めて判定できます。生成 AI の出力を受け入れるかどうかの基準は、上流で合意した仕様の側にあります。
著者の経歴、形式手法と検証の正しさ
刊行時の著者紹介によれば、酒匂 寛は 1980 年代初頭にソフトウェア業界に入り、大規模な事務処理系のソフトウェアや組み込み系のソフトウェアを多く手がけ、1990 年代までは開発ツールとオブジェクト指向、21 世紀に入ってからはそれに加えて形式手法を中心に扱ってきました。主なテーマには開発における情報の整理と共有、検証と正しさの担保が挙がっています。主な著書は『課題・仕様・設計 不幸なシステム開発を救うシンプルな法則』 (インプレス) で、訳書には『オブジェクト指向入門 第 2 版 原則・コンセプト』 (翔泳社) や『ソフトウェア要求と仕様 実践、原理、偏見の辞典』 (エスアイビー・アクセス) などがあります。形式手法は、仕様を数学的な記法で厳密に書き、設計や実装がその仕様を満たすかを論理的に確かめる手法の総称です。
本書は 2024 年 9 月の刊行時点の生成 AI を前提にしています。生成 AI の本の選び方は LLM と生成 AI の本のガイド にまとめています。本書は、課題探求、仕様策定、設計と実装、検証、全体の振り返りまでを全 7 章に収め、羽生田 栄一の解説を加えています。
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