わかりやすい解説ではじめてでもわかる Linux コマンド完全マスター
ワカリヤスイカイセツデハジメテデモワカル Linux コメンドカンゼンマスター
- 著者:
- 大津 真(オオツ マコト)
- 注目:
- 総合 817 位
- 出版社:
- 日経 BP
- 出版日:
- 2024年12月16日頃
- ISBN:
- 9784296206711
- 在庫:
- 在庫あり
なぜ注目されているか
書籍紹介
本書は単なる Linux コマンドのリファレンス集ではありません。
Linux コマンドの基本操作からシェルスクリプトの実行までを、全 27 ステップに分けて詳しく解説しています。
ただし、使いたいコマンドをすぐ見つけられる「目的別リファレンス」もまとめています。
さらに、紹介しているサンプルファイルとシェルスクリプトはすべて、サポートサイトから入手できるようにしました。
◆文章だけでは理解しづらい内容は図解で視覚的に理解できるようにしました
◆それぞれの Linux コマンドで利用するオプションは可能な限り網羅しました
◆実践的なスキルが身に付くように多くの実行例を示しながら解説しました
本書は、サーバー管理者やプログラム開発者などのエンジニアを目指す方のための Linux における CUI コマンドの解説書です。基本的にデスクトップ環境を使用した GUI 操作はマスターされているものとして、「端末」アプリなど端末エミュレーターでのコマンドライン操作をベースに解説しています。
Linux にはさまざまなディストリビューションがあり、用意されているパッケージの種類、および、その内容やファイルシステムの構造が若干異なります。本書では Ubuntu を基本に解説しています。Red Hat 系のディストリビューションの利用者も、パッケージ管理やサービス管理以外の基本部分について参考にできます。
本書は、7 つの Chapter で構成しています。コマンドラインがはじめてという方は、Chapter1 から Chapte3 までを順に読み進めていただくとよいでしょう。
Chapter1 コマンド操作の基礎知識
Step1 引数と変数を理解する
Step2 環境変数と履歴を理解する
Chapter2 ファイルとディレクトリー
Step3 コピー・移動・作成・削除する
Step4 ファイルを検索する
Step5 ファイルを圧縮・アーカイブする
Chapter3 テキスト操作
Step6 テキストファイルの中身を表示する
Step7 テキストファイルの中身を操作する
Step8 文字列を検索・置換する
Step9 テキストエディタ「vim」の基本操作
Step10 「vim」で文字列をコピー・置換する
Chapter4 プロセスとユーザー
Step11 ジョブとプロセスを管理する
Step12 ユーザーを作成・削除・グループ化する
Step13 アクセス権限を設定する
Chapter5 シェルとスクリプト
Step14 シェルの環境を設定する
Step15 スクリプトファイルを作成・実行する
Step16 スクリプトでの変数の扱い方
Step17 条件式を使って処理を分岐する
Step18 処理の繰り返しと分岐を制御する
Chapter6 ネットワーク管理
Step19 接続しているネットワークを調べる
Step20 ホストと通信する経路を調べる
Step21 Telnet と FTP サーバーを起動・接続する
Step22 高機能な FTP クライアントを使いこなす
Chapter7 サーバー管理 & 便利コマンド
Step23 SSH でリモートログインする
Step24 サーバーのファイルを遠隔操作する
Step25 パッケージを管理する
Step26 サービスを管理する
Step27 バックアップから四則演算まで
技書の森解説
デスクトップの操作はできるのに、黒い端末画面を前にすると何を打てばよいのか分からない、という段階の人に向けた Linux コマンドの入門書です。『わかりやすい解説ではじめてでもわかる Linux コマンド完全マスター』 (大津 真 著、日経 BP、2024 年 12 月刊) は、コマンドの基本操作からシェルスクリプトの実行までを全 27 ステップに分けて解説し、版元は本書を単なる Linux コマンドのリファレンス集ではないと位置づけつつ、使いたいコマンドをすぐ見つけられる「目的別リファレンス」も併載しています。想定する読者は、サーバー管理者やプログラム開発者などのエンジニアを目指す人で、解説は Ubuntu を基本にしています。
7 つの Chapter と全 27 ステップ、基礎からサーバー管理までの構成
構成は Chapter1 から Chapter7 までの 7 つの Chapter に、Step1 から Step27 までの全 27 ステップが収まる形です。Chapter1「コマンド操作の基礎知識」で引数と変数、環境変数と履歴を理解し、Chapter2「ファイルとディレクトリー」でコピー / 移動 / 作成 / 削除、ファイルの検索、圧縮 / アーカイブを扱います。Chapter3「テキスト操作」はテキストファイルの中身の表示と操作、文字列の検索 / 置換に加え、テキストエディタ「vim」の基本操作と、「vim」で文字列をコピー / 置換するステップまで含みます。Chapter4「プロセスとユーザー」はジョブとプロセスの管理、ユーザーの作成 / 削除 / グループ化、アクセス権限の設定、Chapter5「シェルとスクリプト」はシェルの環境設定からスクリプトファイルの作成 / 実行、スクリプトでの変数の扱い方、条件式を使った処理の分岐、処理の繰り返しと分岐の制御へ進みます。Chapter6「ネットワーク管理」では接続しているネットワークとホストと通信する経路を調べ、Telnet と FTP サーバーを起動 / 接続し、Chapter7「サーバー管理 & 便利コマンド」で SSH によるリモートログイン、サーバーのファイルの遠隔操作、パッケージとサービスの管理、バックアップから四則演算までの便利コマンドを学びます。版元はコマンドラインがはじめての人に Chapter1 から Chapter3 までを順に読み進めることを勧めています。
GUI の次に CUI を学ぶ理由と、Ubuntu 基本の解説がどこまで届くか
サーバー用途の Linux には画面もマウスも無いことが普通で、遠隔から接続した端末の文字入力だけが操作手段になります。そこでは、ファイルのコピーも権限の設定もプロセスの確認も、すべて コマンドライン操作 として覚え直す必要があり、この学び直しが GUI からの移行で最初につまずく点です。コマンド操作の見返りは、操作を文字列として履歴に残し、同じ手順を シェルスクリプト にまとめて繰り返せることにあります。本書が Chapter5 で変数、条件分岐、繰り返しまで扱うのは、単発のコマンドを覚える段階から作業の自動化へ橋を架けるためだと読めます。一方、ディストリビューションごとの差も知っておくべき背景です。版元は、パッケージの種類やその内容、ファイルシステムの構造がディストリビューションで若干異なるとし、本書は Ubuntu を基本に解説する、Red Hat 系の利用者もパッケージ管理やサービス管理以外の基本部分について参考にできる、と射程を明示しています。つまり Chapter7 のパッケージとサービスの管理は Ubuntu 系の手順として読み、他系統では読み替えが必要です。また Telnet や FTP は通信を暗号化しないため、Chapter6 の該当ステップは仕組みを学ぶ教材と捉え、実務のリモート操作は Chapter7 の SSH が中心になります。
前提は GUI 操作まで、向く読者と向かない読者
前提として版元が求めるのは、デスクトップ環境を使用した GUI 操作をマスターしていることだけで、「端末」アプリなどの端末エミュレーターでのコマンドライン操作を土台に解説が進みます。文章だけでは理解しづらい内容は図解され、各コマンドのオプションは可能な限り網羅し、多くの実行例を示す方針なので、初学者が手元で再現しながら進める作りです。サンプルファイルとシェルスクリプトはすべてサポートサイトから入手できます。反面、日常的にシェルを使っている人にとっては基本操作の比重が大きく、Linux カーネルやファイルシステムの内部構造を解説する章は目次に見当たりません。Red Hat 系の環境でパッケージ管理やサービス管理をそのまま学びたい人は、版元自身が読み替えを求める領域が主目的になるため、対象ディストリビューションが一致する本を選ぶほうが早道です。資格試験への対応も版元の案内には記載が無いため、試験対策を直接の目的にするなら別の教材を軸に据えるべきです。
配属先の開発環境が Linux サーバーになった新人、クラウドの仮想マシンに SSH で入る必要が出てきた開発者、GUI で繰り返しているファイル整理をスクリプト化したい人は、Chapter1 から Chapter7 までを順に進めるだけで、ファイル操作、権限設定、プロセス管理、リモートログイン、簡単なスクリプト実行までが一通り手に入ります。段階別の読み進め方は Linux 本の選び方 も参考になりますが、GUI しか使ったことがない段階から最初に手に取る一冊としては、ステップ順の解説と目的別リファレンスを兼ね備えた本書は費用対効果の高い選択です。
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