ゼロからわかる Linux サーバー超入門 Ubuntu 対応版
ゼロカラワカルリナックスサーバーチョウニュウモン ウブントゥタイオウバン
- 著者:
- 小笠原 種高(オガサワラ シゲタカ)
- 出版社:
- 技術評論社
- 出版日:
- 2023年03月27日
- ISBN:
- 9784297134273
- 在庫:
- 在庫あり
なぜ注目されているか
書籍紹介
はじめてでも安心! サーバー構築・運用の初歩がわかる。「サーバーってなんだろう?」知識ゼロから、動かして学んでいく。Linux サーバーの基本を知ろう。
技書の森解説
サーバーという言葉は知っていても、自分の手で 1 台用意して動かした経験がない人に向けた入門書が『ゼロからわかる Linux サーバー超入門 Ubuntu 対応版』です。著者は小笠原 種高さん、版元は技術評論社で、2023 年 3 月 27 日に「かんたん IT 基礎講座」シリーズの 1 冊として発売されました。版元の概要によると、Ubuntu を使って導入からコマンド操作、Apache HTTP Server による Web サーバー、PHP の実行、SSH までを初歩から学ぶ構成で、サーバーにはじめて触る読者を想定しています。
全 8 章の構成、仮想マシンの用意からサーバーの公開まで
1 章「サーバーをはじめよう」でサーバーの役割や構築に必要なもの、サーバー OS の位置づけを確認し、2 章で VirtualBox と Ubuntu Server を自分のパソコンにインストールします。3 章はファイル操作、ユーザーとグループ、ソフトウェアのインストールと更新といった Ubuntu の基本操作です。4 章で Apache を入れて起動し、IP アドレスを確かめてブラウザーから接続するところまで進めます。5 章は SSH によるリモート操作で、サーバー側とクライアント側の準備、コンテンツの配置、Tera Term や WinSCP でのファイル転送に加え、ファイアウォールの確認と SSH のポート変更も扱います。6 章で Apache の設定ファイルを編集してエラーページやアクセス制限を変え、7 章で PHP の環境を整えて簡単なプログラムを動かし、8 章ではレンタルサーバーへのログイン、ログの確認、稼働の確認、バックアップ、セキュリティの注意点、サーバーに関わる仕事を取り上げます。手元の仮想環境で組み立てたものを、最後に外へ公開する流れまで一続きで見通せる並びと読めます。
黒い画面に慣れることが最初の壁になる理由
Linux サーバーの入門で多くの人がつまずくのは、知識の量よりも操作の様式です。Ubuntu Server には画面にマウスで操作する仕組みが標準では入っておらず、ファイルの作成も設定の変更もソフトウェアの導入も、すべて CLI で文字を打って行います。ディレクトリの階層、ファイルの権限、ユーザーとグループ、パッケージ管理といった概念は、Windows や macOS を日常的に使っているだけでは意識する機会がほとんどありません。本書が 3 章で Web サーバーの話より先に操作の基本を固め、4 章以降で Apache の導入や設定ファイルの編集へ進むのは、この順序で積み上げないと後の作業が呪文の暗記になってしまうからだと読めます。仮想マシンを使う方式なら、設定を壊してもその環境を作り直せばよく、実機を用意せずに失敗を重ねられる点も初学者向きです。
Web サーバーと PHP を一通り動かして得られるもの
4 章から 7 章は、Web サイトが表示されるまでに裏で何が起きているかを自分の手で確かめる工程です。ブラウザーからの接続を Apache が受け、設定ファイルに従ってページを返し、PHP のプログラムがあればそれを実行して結果を返すという流れを一度でも組んでおくと、クラウドのサーバーやコンテナを使う場面でも、どこで何が動いているのかを想像しやすくなります。NDL の書誌には練習問題と解答 / 解説集、サンプルファイルのダウンロードの注記があり、手を動かす前提の作りです。版元のサポートページには WSL2 のインストールについての補足解説も用意されています。
向いている読者、向かない読者と次の一冊
向いているのは、Linux をこれから学ぶ人、Web サーバーを一度自分で立ててみたい人、インフラや運用の仕事に関心があって全体像をつかみたい人です。8 章ではサーバーに関わる仕事も紹介されているので、職種選びの手がかりにもなります。一方で、Linux カーネルの仕組みやシェルスクリプトによる自動化、本格的な運用設計を学びたい人には内容が初歩的すぎます。その段階に進むなら、Linux 本ガイド で操作、仕組み、性能の順に次の本を探すと選びやすくなります。コマンドを打つことへの抵抗をなくし、Web サーバーが動く仕組みを自分の手で一度通しておきたい人にとって、本書は最初の 1 冊として元が取りやすい入門書です。
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