入門者の Linux 素朴な疑問を解消しながら学ぶ

ニュウモンシャノリナックス LINUX ソボクナギモンヲカイショウシナガラマナブ

入門者の Linux 素朴な疑問を解消しながら学ぶの表紙
OS
著者:
奈佐原 顕郎(ナサハラ ケンロウ)
出版社:
講談社
出版日:
2016年10月19日頃
ISBN:
9784062579896
シリーズ:
ブルーバックス
在庫:
在庫あり
4.12(14 件 / 楽天ブックス)
初級者向け
LinuxOSBashUNIXRaspberry Piコマンドライン入門書初学者向けデスクトップ環境リナックス操作

なぜ注目されているか

言及数
714位
総合742位 ↑ 4 ランクアップ 言及 3 件

書籍紹介

さまざまな事情から Linux を使い始める (学び始める) 人が増えています。そうした Linux 初心者がまず戸惑うのは、コマンドを使って操作する点ではないでしょうか。Windows や Mac ならマウスを使う操作を、なぜコマンドで行うのか。本書では、実際に数々のコマンドを打ち込みながら、その理由を学んでいきます。本格的に Linux を学び始める前に知っておくと便利なことを、さくっと読める一冊です。

本書は、Linux を学ぼうとする人の多くが知りたいと思う「Linux ってどういうものなのだろか」を主なテーマに書かれたものです。
「進学や就職などの事情で、Linux を使わねばならなくなった!」

「Raspberry Pi で Linux 系の OS を使い始め、コマンド操作に興味を持った!」

「Windows や Mac はある程度使えているから、今度は Linux も使えるようになりたい!」

といった方々が、「Linux らしい使い方」を心地よく理解できるように構成されています。

また、「Linux 専門の厚めの入門書にチャレンジしようかと迷っている」といった方にとっては、気軽に読みやすい一冊です。

Linux を Linux らしく使うために、避けて通れないのがコマンドを使う操作です。コマンドを上手に使うことによって、多様で複雑・繊細な要求を、シンプル・柔軟にコンピュータに伝えることができます。本書では、実際に数々のコマンドを打ち込んで、その操作結果を確認しながら学習を進めていきます。コマンドは、シンプルなものから、ウェブカメラの画像を用いて動画を作成するといった少し複雑なものまで、単に暗記してもらうためではなく、Linux の特徴を楽しみながら学べるものを選出。読み終える頃には、ご自身の Linux への理解が深まっていることを実感できます。

なお、本書に掲載しているコマンドは、Ubuntu 16.04 LTS と Raspbian (NOOBS v1.9.2 と v1.9.3) で動作することを確認しています。またシェルは bash を前提としています。
できるだけ多くの Linux (や Unix) で動作するコマンドを掲載する方針で選定していますが、ここで紹介した以外の環境の場合、本書の内容と同じように動作しない可能性があります (掲載されている情報は 2016 年 9 月のものです)。

第 1 章 Linux とは?

第 2 章 Linux を使ってみよう! でもどこで……?

第 3 章 シェル初体験!

第 4 章 ディレクトリ

第 5 章 ファイル

第 6 章 標準入出力

第 7 章 ユーザーと管理者

第 8 章 ワンライナーでプログラミングしてみよう!

第 9 章 awk を使ってみよう!

第 10 章 定番のテキストエディター vi

第 11 章 シェルをもっと知ろう

第 12 章 プロセスの管理と操作

第 13 章 応用!

終章 「Linux 力」をつけるには?

技書の森解説

Windows や Mac ならマウスで済む操作を、Linux ではなぜコマンドを打って行うのか。『入門者の Linux 素朴な疑問を解消しながら学ぶ』 (奈佐原顕郎 著、講談社ブルーバックス、2016 年 10 月刊) は、この疑問を入口にして、実際にコマンドを打ち込み結果を確かめながら Linux の考え方を体得していく新書判の入門書です。版元の紹介文では、本格的に Linux を学び始める前に知っておくと便利なことを、さくっと読める一冊と位置づけられています。

第 1 章から第 13 章と終章、シェル初体験から awk とプロセス管理まで

構成は第 1 章「Linux とは?」から第 13 章「応用!」までの 13 章に、終章「「Linux 力」をつけるには?」が続く形です。第 2 章「Linux を使ってみよう! でもどこで……?」と第 3 章「シェル初体験!」を経て、第 4 章から第 7 章がディレクトリ、ファイル、標準入出力、ユーザーと管理者という基礎概念にあたります。第 8 章「ワンライナーでプログラミングしてみよう!」と第 9 章「awk を使ってみよう!」ではコマンドを組み合わせて処理を書く体験へ進み、第 10 章で定番のテキストエディター vi、第 11 章でシェルをもっと知り、第 12 章でプロセスの管理と操作を扱います。版元の紹介文によれば、扱うコマンドはシンプルなものから、ウェブカメラの画像を用いて動画を作成するといった少し複雑なものまで、単に暗記するためではなく Linux の特徴を楽しみながら学べるものが選ばれています。

なぜコマンドなのか、Linux らしさの中核にある技術背景

GUI に慣れた人がコマンド操作に戸惑うのは自然なことですが、Linux が コマンドライン を中心に据えているのには理由があります。UNIX 系の OS では、ひとつの仕事だけをこなす小さなプログラムを、標準入出力とパイプでつないで大きな仕事を組み立てます。ファイルの一覧を取り、条件で絞り、並べ替えて数を数えるといった処理を 1 行のコマンドの組み合わせで表現でき、同じ手順を何度でも正確に再現できます。版元の紹介文が、コマンドを上手に使うことで多様で複雑 / 繊細な要求をシンプル / 柔軟にコンピュータに伝えられると述べているのは、この設計思想を指しています。本書の章の並びは、標準入出力を独立した章で扱ったうえでワンライナーと awk へ進む順序になっており、この組み立て方を段階的に体験する構成です。

Ubuntu 16.04 と Raspbian で確認、2016 年時点の本

版元によれば、掲載コマンドは Ubuntu 16.04 LTS と Raspbian (NOOBS v1.9.2 と v1.9.3) で動作を確認し、シェルは bash を前提としています。できるだけ多くの Linux (や UNIX) で動作するコマンドを載せる方針としつつ、それ以外の環境では同じように動作しない可能性があることと、掲載情報が 2016 年 9 月時点のものであることも版元自身が明記しています。刊行から年月が経っているため、ディストリビューションのバージョンや画面の見た目は読者の手元と異なり得ますが、本書が扱うのはディレクトリとファイル、標準入出力、ユーザーと管理者、プロセスといった Linux の土台にある概念で、この層は 2016 年時点の解説でも読み替えの負担が小さい部分です。著者の奈佐原顕郎氏は 1969 年生まれ、東京大学工学部計数工学科卒で、版元プロフィールでは刊行時点の所属を筑波大学生命環境系准教授、専門を人工衛星を用いた地球環境観測と、農学系大学生の数学 / 物理学基礎教育としています。

進学 / 就職で Linux が必要な人と Raspberry Pi から入った人へ

版元が想定する読者は、進学や就職などの事情で Linux を使わねばならなくなった人、Raspberry Pi で Linux 系の OS を使い始めてコマンド操作に興味を持った人、Windows や Mac はある程度使えているので今度は Linux も使えるようになりたい人です。Linux 専門の厚めの入門書に挑戦しようか迷っている人にも、気軽に読みやすい一冊として位置づけられています。書店掲載の書誌 (出版社提供) では、実際にコマンドを入力しながら基礎から応用までを学び、なぜコマンドが便利なのかを理解して、Linux を使いこなす上で必要な考え方を体得できる本と説明されています。逆に、サーバー構築やネットワーク設定の手順書、特定のディストリビューションの管理コマンドを網羅した事典を求める人には向きません。目次にある範囲はシェル操作と基礎概念、ワンライナーと awk、vi、プロセス管理までで、その先は本格的な入門書へ進む前提で書かれた本です。

読み終えたときに手元に残るのは、個別コマンドの暗記ではなく、標準入出力とパイプで処理をつなぐ発想と、ユーザー・プロセス・ファイルという OS の見え方です。研究室や職場で Linux サーバーにログインする日が決まっている人、Raspberry Pi を買ったものの端末の前で手が止まっている人、Linux 本の選び方をまとめた記事 にあるような厚い定番書を買う前に肩慣らしをしたい人にとって、新書判で通読できる本書は投じた時間の回収が早い選択です。文献一覧と索引も付いており、次に読む本への橋渡しにもなります。

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