ネットで勝つ情報リテラシー

ネットデカツジョウホウリテラシー

あの人はなぜ騙されないのか

ネットで勝つ情報リテラシーの表紙
その他
著者:
小木曽 健(オギソ ケン)
出版社:
筑摩書房
出版日:
2019年09月05日頃
ISBN:
9784480072542
シリーズ:
ちくま新書 1437
在庫:
在庫あり
3.8(9 件 / 楽天ブックス)
初級者向け
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なぜ注目されているか

その他
4位
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言及数
954位

書籍紹介

ネット空間は怖くない! フェイクを見破り、炎上を防ぎ、あなたの声を正しく届ける技術、教えます。「ネットで勝ち抜く」大人のための情報リテラシー入門書。

技書の森解説

『ネットで勝つ情報リテラシー』は、SNS や検索で目にする情報にだまされず、自分の発信で炎上を招かないための判断の軸を、社会人を含む大人に向けて平易に説いた新書です。著者は小木曽 健、版元は筑摩書房で、ちくま新書の 1437 番として 2019 年 9 月 5 日に刊行されました。副題は「あの人はなぜ騙されないのか」で、ネットを避けるのではなく、使いこなして得をする側に回ることを狙った一冊です。

フェイク、炎上、発信の 3 点を掲げる大人向けの入門書

版元の紹介文は「ネット空間は怖くない!」という呼びかけから始まり、フェイクを見破ること、炎上を防ぐこと、あなたの声を正しく届けることの 3 点を本書で教える技術として挙げています。短い紹介文では「戦う情報リテラシー」「情報戦を勝ち抜く貴方のために」という言い方もされており、書名の「勝つ」は、危険を並べて怖がらせる注意喚起ではなく、受け取る側と発信する側の両方で主導権を持つという立場を指していると読めます。紹介文の結びは「大人のための情報リテラシー入門書」で、子どもに使い方を教える保護者向けの手引きとは狙いが異なります。なお版元公式、版元ドットコム、出版書誌データベースのいずれにも目次の掲載は無いため、章立ての細部は書店で手に取って確かめるのが確実です。

ネットパトロール部門を率いた著者の経歴

刊行時の版元の著者紹介によれば、小木曽 健は複数の IT ベンチャー企業を経て 2010 年にグリーへ入社し、同社のネットパトロールとカスタマーサポートの部門で責任者を務めたのち、2012 年から紹介文の言う「現職」に就いています。全国の学校、企業、官公庁などで年間 300 回を超える講演を行い、40 万人に「ネットで絶対に失敗しない方法」を伝えてきたとも紹介されています。投稿の監視や利用者からの問い合わせ対応という、トラブルが実際に起きる現場の側にいた経歴が、判断の軸を言葉にする本書の土台になっていると読めます。

2019 年刊の情報環境と、生成 AI 以後の読み方

フェイク情報が厄介なのは、内容の真偽より先に拡散の速さが勝ってしまう点です。共感や怒りを誘う投稿ほど共有されやすく、切り取られた画像や発言は元の文脈から離れて流通します。炎上も構造は似ていて、身内に向けたつもりの発言が検索やスクリーンショットで公開の場に持ち出され、記録として残り続けます。どちらも、情報の出どころを確かめる、発信の前に誰に届くかを想像する、といった判断の習慣で防げる部分が大きく、技術の知識より行動の型が効く分野です。一方で、本書は 2019 年の刊行で、生成 AI によって本物らしい文章や画像を誰でも作れるようになる前の情報環境を前提にしています。偽の画像や音声の見分け方そのものは別の資料で補い、本書からは真偽を疑う姿勢と発信の作法という、道具が変わっても通用する部分を受け取る読み方が合っています。

技術書ではなく判断の本、向く読者と向かない読者

国立国会図書館が付けた件名は「情報活動 (インターネット)」で、本書はプログラミングやセキュリティ製品の設定を学ぶ本ではありません。不正アクセスの仕組みや防御の実装を知りたい人には物足りないはずです。向いているのは、SNS で発信する機会が増えた社会人、部下や新人にネットでの振る舞いを説明する立場の人、家族にネットの危うさを伝えたい人です。家族に端末の使い方から教える場面なら、スマホとパソコンの入門書の選び方 で触れている操作の本と組み合わせると、操作と心構えの両方を渡せます。新書で持ち運びやすく、注意点を自分の言葉で人に説明したい人にとって、判断の軸をそのまま借りられる一冊です。

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