システム開発訴訟〈第 2 版〉
システムカイハツソショウ
- 著者:
- 森・濱田松本法律事務所 / 飯田 耕一郎 / 田中 浩之 / 渡邉 峻(モリハマダマツモトホウリツジムショ / イイダ コウイチロウ / タナカ ヒロユキ / ワタナベ シュン)
- 注目:
- 総合 2728 位
- 出版社:
- 中央経済社
- 出版日:
- 2022年07月04日頃
- 一覧:
- 2022 年に出た技術書
- ISBN:
- 9784502433016
- シリーズ:
- 企業訴訟実務問題シリーズ
- 在庫:
- 在庫あり
なぜ注目されているか
書籍紹介
主要争点を重要裁判例を踏まえ解説。紛争の各段階で法務担当者が判断すべきポイントも整理。第 2 版では、新たな裁判例や裁判所の判断傾向を反映。改正民法に完全対応。
技書の森解説
『システム開発訴訟〈第 2 版〉』 (森 / 濱田松本法律事務所 編、飯田 耕一郎、田中 浩之、渡邉 峻 著、中央経済社、2022 年 6 月刊) は、企業訴訟実務問題シリーズの 1 冊で、システム開発をめぐる紛争の主要な争点を重要裁判例を踏まえて解説し、紛争の各段階で法務担当者が判断すべき点を整理した法律実務書です。版元の紹介では、第 2 版で新たな裁判例や裁判所の判断傾向を反映し、改正民法に対応しています。
全 3 章の構成、争点の主張立証から民法改正まで
第 1 章「システム開発訴訟の主な争点と必要な主張立証」は、はじめにの節に続き、契約成立の有無と内容、債務不履行と契約不適合、解除、損害賠償の論点を節ごとに扱います。契約の個数の認定では多段階契約と一括請負契約の区別、債務不履行の節ではベンダーの プロジェクトマネジメント 義務とユーザーの協力義務、損害賠償の節では過失相殺や賠償責任の制限が項目に並びます。第 2 章「紛争段階ごとの必要な対応」には、紛争発生前の対応、問題発生から法的手続までの対応、調停と仲裁と訴訟という法的手続の選択肢、訴状と答弁書から判決と上訴までの訴訟における対応の節があります。第 3 章「システム開発訴訟と民法改正」は、請負の瑕疵担保責任の廃止、債務不履行に基づく損害賠償請求と解除、任意解除権、危険負担、報酬請求権のそれぞれの改正を取り上げます。
請負と準委任、多段階契約と一括請負契約
システム開発の契約は、成果物の完成を約束する請負と、作業の遂行を約束する準委任のどちらとみるかで、報酬を請求できる条件や責任の構造が変わります。成果を事前に決めにくい 要件定義 や設計の工程を準委任とし、仕様が固まった後の製造を請負とする多段階の契約と、全体を 1 つの請負とする一括請負の契約があります。
契約不適合 (瑕疵) の語と第 3 章の民法改正
第 3 章は「はじめに」に続いて請負の瑕疵担保責任の廃止を扱い、第 1 章の項目でも「契約不適合 (瑕疵)」と新旧の語を記しています。第 3 章はこの改正のほか、任意解除権や危険負担、報酬請求権の改正を、システム開発訴訟との関係で扱う章です。目次に契約書のひな型や条項例の項目はありません。本書は、争点と主張立証、紛争段階ごとの対応、民法改正を全 3 章に収めています。
この本に興味がある方におすすめ
関連する本
森・濱田松本法律事務所 の他の書籍
関連記事
障害対応の夜に思い出す、あの本の 1 ページ
本番障害の緊迫した場面で、過去に読んだ技術書の知識が助けてくれることがあります。「いつか役立つ」知識が「今この瞬間」に変わる読書の価値を考えます。
設計 / アーキテクチャ本ガイド - 設計力を上げる技術書の選び方
ソフトウェア設計を学べる技術書をコード / モジュール / システムの 3 レイヤーに分類し、レベルに応じた読む順番の指針を紹介します。
JavaScript / TypeScript 本ガイド - 入門から型で守る実務コードまで
JavaScript と TypeScript を 1 本の学習ルートとして捉えた技術書の選び方。JavaScript の入門書、言語の背骨を通す体系書、TypeScript の型システムを設計の武器にする本、React/Next.js の実践書まで 2026 年 8 月時点の定番で案内します。
関連用語
腐敗防止層
レガシーシステムと新システムなど、データモデルや用語の異なるシステムの間に変換層を設け、一方の設計を汚染から守るパターン
Strangler Fig パターン
レガシーシステムを段階的に新システムへ移行する設計パターン
インシデント管理
システム障害の検知から復旧、再発防止までを体系的に管理するプロセス
システムコール
ユーザー空間のプログラムが OS カーネルの機能を呼び出すインターフェース
SpringBoot
Java の定番フレームワーク Spring を、設定を簡素化して手早く使えるようにした基盤
脅威モデリング
システムに対する潜在的な脅威を体系的に特定 / 評価し、対策を設計するセキュリティ手法