システム工学 知識システムIIの表紙

システム工学 知識システム II(システムコウガク チシキシステムニ)

知識の創造と意思決定

ネットワーク
著者:
東京大学工学教程編纂委員会/大澤 幸生/西野 成昭(トウキョウダイガクコウガクキョウテイヘンサンイインカイ/オオサワ ユキオ/ニシノ ナリアキ)
出版社:
丸善出版
出版日:
2018年05月07日頃
ISBN:
9784621302903
シリーズ:
東京大学工学教程
在庫:
在庫あり
0
上級者向け
システム工学知識管理知識表現創造的コミュニケーション意思決定理論データ市場論理的表現知識創造要素学理創造プロセス

なぜ注目されているか

言及数
747
総合1327 28 ランクダウン 3 件の言及

書籍紹介

人間社会、人工物ネットワーク、生活環境と自然などのさまざまなシステムの分析からデザイン、構築から運用までにかかる過程を支えている知識の役割を再確認しつつ形式的な知識の表現方法やその知識の学習、想像、利用のための技術と理論について述べる。

3 章では、知識の創造に関して、基礎となる要素学理と、要素をつなぐことによって実現される創造プロセスの両面について解説。知識の論理的表現を用いながら最終的にデータ市場を導入することによってプロセスの例を示し、抽象的あるいは不正確に表現された要求と、さまざまなデータをもととしてこの要求に答える知識を生み出す創造的コミュニケーションを論理モデルで扱うことを示す。

4 章では、人や組織などの行動主体が知識を利用する状況は、獲得した情報や知識を使って何らかの意思決定を行うということにほかならない、という観点から意思決定理論の基礎について説明する。

技書の森解説

知識を表現し学習する技術を押さえた次に来るのは、「その知識からどう新しい知識を生み、どう決断に使うか」という問いです。東京大学工学教程の本巻はまさにそこを受け持つ続巻で、編纂委員会のもと大澤幸生氏と西野成昭氏が著し、丸善出版から 2018 年に刊行されました。前巻『システム工学 知識システム I 』が知識の表現と学習を扱ったのに対し、本巻の主題は知識の創造と意思決定です。

前半は知識創造を扱い、土台になる個々の学理と、それらを組み合わせたときに立ち上がる創造プロセスの両面から解説します。知識の論理的表現を用いつつデータ市場という枠組みを導入し、曖昧にしか言葉にできていない要求から、多様なデータを介して答えとなる知識へ到達する対話の過程を論理モデルとして記述してみせる流れは、発想論に流れがちなテーマを工学の言葉で扱い直す試みといえます。後半は意思決定理論の基礎で、人や組織が手にした情報や知識をもとに何かを決めるという営みを理論的に定式化します。

数理的な議論に耐える読者を想定した大学院水準の教科書であり、読み物として気軽に開く本ではありません。一方で、要求定義の曖昧さやデータ活用の意思決定に日々向き合うエンジニアやプロジェクトマネージャーが、自分の現場の問題を学問の枠組みへ写像し直す足場になります。前巻とあわせて読むことで知識システムの全体像が閉じる設計です。

言及 Qiita 記事 (3 件)

この本に興味がある方におすすめ

この本に関連

東京大学工学教程編纂委員会 の他の書籍

関連記事

関連用語

共有:Xはてブ