Excel 関数逆引き辞典パーフェクト第 3 版
エクセル カンスウ ギャクビキ ジテン パーフェクト
- 著者:
- きたみあきこ(キタミ, アキコ)
- 注目:
- 総合 2515 位
- 出版社:
- 翔泳社
- 出版日:
- 2016年07月19日頃
- ISBN:
- 9784798146720
- 在庫:
- 予約受付中
なぜ注目されているか
書籍紹介
「知りたい」が必ず見つかる! 仕事がはかどる決定版リファレンス。706 にもおよぶ圧倒的な項目数で、「知りたい!」「困った!」をズバッと解決。ポイントを押さえたわかりやすい解説で、自分で応用できる知識が身につきます。各項目のサンプルをダウンロードできるので、操作しながら関数を深く理解できます。目的別だから、目次でピンとくる! 関連項目や用語インデックスも大充実。
技書の森解説
やりたいことは決まっているのに、どの関数を使えばよいか分からないという Excel の悩みに、目的から引いて答える辞典が『Excel 関数逆引き辞典パーフェクト 第 3 版』 (きたみあきこ 著、翔泳社、2016 年 7 月刊) です。版元がロングセラーと位置づける「逆引き辞典」の第 3 版で、Excel 2016 に対応しました。関数の実例すべてに実際の Excel 画面を載せ、「どのセルに」「どのような数式を入力すると」「どのような結果が得られるか」を示し、すべての例にサンプルデータが用意されているのが版元の掲げる特徴です。掲載テクニックは 700 を超え、出版社提供の内容情報では 706 の実例すべてにサンプルが付くとされています。
全 10 章と付録の構成、数式の基本から統計 / 財務計算まで
構成は全 10 章と付録です。第 1 章「数式の基本」は数式の入力、演算子、関数の入力、数式の検証などを扱い、第 2 章「表の集計」でオート SUM、合計、平均、データベース関数、ピボットテーブルなどへ進みます。第 3 章「数値処理」は連番、累計、順位、端数処理、乱数など、第 4 章「日付と時刻」はシリアル値、期日の計算、日程表の作成など、第 5 章「文字列操作」は文字コード、文字列の検索、文字列の置換、改行などです。第 6 章「条件判定」は条件分岐、値のチェック、入力チェック、重複チェック、エラーチェック、第 7 章「表の検索と操作」は表の印刷、セルのアドレス、リスト入力、グラフの作成などを収めます。第 8 章「数学計算」は階乗、対数、三角関数、行列、複素数など、第 9 章「統計計算」はデータの散らばり、相関、単回帰分析、重回帰分析、確率分布、仮説検定など、第 10 章「財務計算」はローン、預金、キャッシュフロー、定期利付債などで、付録として全関数一覧表とサンプルダウンロードが付きます。巻末の一覧表には全関数の種類、機能、対応バージョンが載ります。
関数名を知らなくても引ける逆引きの価値と、統計 / 財務まで届く守備範囲
Excel の関数は名前を知っていれば公式ヘルプで仕様を調べられますが、実務の出発点は、重複を除いて数えたい、締め日から支払日を求めたいといった目的であって関数名ではありません。版元は刊行時点で Excel の関数が 450 種を超えると説明しており、この数を頭に入れて使い分けるのは現実的でないため、目的別の見出しと用語インデックスから該当項目へ降りていける逆引き構造そのものが、この種の辞典の価値になります。もう一つの難所は、日付が内部ではシリアル値という数値で管理されていることや、条件判定と検索を組み合わせるときに関数を入れ子にする必要があることのように、単独の関数仕様だけでは見えない仕組みです。本書が第 4 章をシリアル値から始め、実例ごとに数式と結果の画面を並べているのは、この仕組みごと理解する部分を補うためだと読めます。さらに第 9 章の相関や回帰分析、仮説検定は 統計学 の入口に当たり、第 10 章の財務関数と合わせて、日常の集計を超えたデータ分析の用途まで守備範囲に入ります。
Excel 2016 対応という版の時点と、著者きたみあきこの経歴
注意点は版の時点です。第 3 版は 2016 年 7 月刊で Excel 2016 に対応した版なので、巻末の対応バージョン表もその時点までの関数を対象にしており、それ以降の Excel に追加された関数は範囲外です。逆に言えば、職場に 2016 より前のバージョンの Excel が残っている場合、対応バージョンの表は、その関数が相手の環境で動くかを確かめる手段になります。版元サイトの正誤表には 2021 年 6 月 25 日までの訂正が掲載され、刷数の選択肢には 8 刷までが登録されているため (2026 年 9 月時点)、刊行後も刷りを重ねて使われてきた本だと分かります。著者のきたみあきこは、書店掲載の書誌 (出版社提供) の著者紹介によれば、お茶の水女子大学理学部化学科卒のテクニカルライターで、大学在学中に分子構造の解析を通じてプログラミングと出会い、プログラマー、パソコンインストラクターを経て、刊行時点ではコンピューター関係の雑誌や書籍の執筆を中心に活動していました。
元が取れるのは、日々 Excel で集計や日付計算、文字列の整形をしていて、その都度 Web 検索で関数を探しては書き方を忘れる人です。索引の使い方 と同じ要領で目的引きの目次と用語インデックスから引けるので、手元で開く回数が多いほど 1 冊の価値が上がります。版元は基礎を知りたい人から会社のデータを効率よく分析したい人までを対象に挙げており、第 1 章に数式の基本があるので Excel 初心者でも引き始められます。一方、章を順に読んで関数を体系的に習得する教科書ではなく、目次に VBA やマクロの章はない関数専門の辞典です。プログラミングで業務を自動化したい人は Excel / VBA 本の選び方 で別の系統の本を組み合わせるのが近道です。関数で解決できる範囲を広げ、目的から最短で数式へたどり着ける相棒を机に置きたい人にとって、第 3 版は堅実な選択です。
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