Linux Essentials 合格テキスト & 問題集
リナックスエッセンシャルゴウカクテキストアンドモンダイシュウ
- 著者:
- 長原 宏治(ナガハラヒロハル)
- 出版社:
- 日本能率協会マネジメントセンター
- 出版日:
- 2020年03月27日頃
- ISBN:
- 9784820727835
- 在庫:
- 在庫あり
なぜ注目されているか
書籍紹介
Linux はオペレーチィングシステムの一種であり、Web サーバや企業内の基幹サーバとして急速にシェアを伸ばしてきました。その中立的な資格として、ネットワークの運用・管理ができるエキスパートを認定する資格が Linux 技術者認定試験 (LPIC) です。認定は、非営利団体 The Linux Professional Institute Inc (LPI) が行い、180 か国・9 言語で展開されています。
Linux Essentials 認定試験は、Linux を基本から学びたいという要望を受け、2012 年に英語版、2018 年に日本語版がリリースされました。本書は LPI 公式認定の対策書籍であり、試験範囲の解説と確認問題を収録し、短期間での習得・試験合格を目指せる教材です。
第 1 編 Linux とオープンソースの文化
第 1 章 Linux とは
第 2 章 オープンソースの概念とライセンス
第 3 章 ディストリビューション
第 4 章 主要なオープンソースアプリケーション
第 2 編 コマンドライン操作
第 1 章 コマンドライン操作の基礎
第 2 章 ヘルプの参照
第 3 章 ファイルとディレクトリの操作
第 4 章 テキストファイルの操作
第 5 章 アーカイブの作成
第 6 章 テキストエディタの操作
第 7 章 スクリプトの基本
第 3 編 コンピュータ資源の利用
第 1 章 PC リソースの利用
第 2 章 ネットワークの利用
第 4 編 Linux のセキュリティ機能
第 1 章 Linux のユーザーとグループ
第 2 章 ファイルとディレクトリのパーミッション
【別冊】演習問題の解答・解説
技書の森解説
Linux を仕事で触り始めたばかりの人が、基礎を体系的に固めた証明として最初に狙える資格が、LPI (Linux Professional Institute) の Linux Essentials です。『Linux Essentials 合格テキスト & 問題集』 (長原宏治 著、日本能率協会マネジメントセンター、2020 年 3 月刊、B5 判) は、副題に「LPI 公式認定」を掲げるこの試験の対策書で、版元の紹介文にある通り、試験範囲の解説と確認問題を一冊に収め、短期間での習得と合格を目指す教材として作られています。著者の長原宏治は、版元プロフィールによれば有限会社エヌ・エス・プランニング代表取締役として、ネットワーク関連システムの設計 / 制作、ソフトウェアのローカライズやマニュアルの翻訳、教育を手がけ、LPI では技術面を中心に英文記事や問題の翻訳とチェックを担当してきた人物です。
全 4 編と別冊の構成、Linux の文化からパーミッションまで
本編は 4 つの編に分かれます。第 1 編「Linux とオープンソースの文化」は、Linux とは何か、オープンソースの概念とライセンス、ディストリビューション、主要なオープンソースアプリケーションの 4 章で、技術以前の背景知識を扱います。第 2 編「コマンドライン操作」は章数が最も多く、コマンドライン操作の基礎、ヘルプの参照、ファイルとディレクトリの操作、テキストファイルの操作、アーカイブの作成、テキストエディタの操作、スクリプトの基本という 7 章で進みます。第 3 編「コンピュータ資源の利用」は PC リソースの利用とネットワークの利用の 2 章、第 4 編「Linux のセキュリティ機能」は Linux のユーザーとグループ、ファイルとディレクトリのパーミッションの 2 章です。演習問題の解答 / 解説は別冊にまとめられているため、問題を解きながら解説を並べて確認できます。
Linux Essentials 試験の出題範囲と受験前に確認したいこと
LPI 公式サイトの案内 (2026 年 9 月時点) では、Linux Essentials の現行バージョンは 1.6 (試験コード 010-160) で、受験資格はなく誰でも受験でき、40 問を 60 分で解き、認定の有効期限は永久で、日本語でも受験できます。出題範囲は、Linux コミュニティとオープンソースのキャリア、Linux システムでの操作の基本、コマンドラインの活用、Linux オペレーティングシステム、セキュリティとファイルパーミッションという 5 つのトピックで構成され、本書の 4 編はこの範囲との対応関係が見て取れます。ただし版元の紹介文は本書が対応する試験バージョンを明記しておらず、刊行は 2020 年 3 月です。資格試験は改定されることがあるため、受験前には LPI 公式サイトで現行のバージョンと出題範囲を確かめ、差分があれば公式の試験範囲で補う前提で使ってください。
コマンドラインとパーミッションが Linux 入門の要になる理由
Linux の学習で初学者がつまずくのは、GUI に頼らず コマンドライン で作業する発想そのものです。ファイルとディレクトリを階層として把握し、コマンドの出力を別のコマンドへ渡し、繰り返す作業は シェルスクリプト にまとめるという流儀は、サーバー運用でもクラウドの操作でも共通の基礎体力になります。ユーザーとグループ、ファイルのパーミッションという仕組みは、複数の人とプロセスが同じマシンを共有する前提で設計された Linux の安全性の根幹で、ここを理解せずに権限を広げて運用すると事故につながります。さらに、Linux を支える オープンソース のライセンスやディストリビューションの違いを知っておくことは、業務でソフトウェアを選定するときの判断材料になります。Linux Essentials の出題範囲は、こうした「Linux を使う人なら誰でも知っておくべき最小限」を切り出したもので、版元の紹介文によれば試験は 2012 年に英語版、2018 年に日本語版が公開されました。試験範囲という外形があることで、独学で何から手を付けるべきか迷う時間を省けるのが、この資格を入口に据える利点です。
Linux 未経験からの受験に向く読者と、LPIC-1 との使い分け
元が取れるのは、Linux に触れた経験がほとんどないまま情報システム部門や開発チームに配属され、コマンド操作の基礎を短期間で形にしたい人、そして Linux の資格に挑戦したいものの LPIC-1 の範囲は広すぎると感じる人です。受験資格が不要な試験なので、学生や他職種からの転職準備にも使えます。一方、日常的にシェルで作業し、サーバー構築の経験がある人には内容が基礎的すぎるはずで、その場合は Linux Essentials を飛ばして LPIC-1 の対策書から始めるほうが効率的です。また、資格対策書の性質上、仮想マシンやクラウドの無料枠で Linux を実際に操作する環境を並行して用意すると、読んだ知識が手の記憶として定着します。次の一冊を探す際は、Linux 本ガイド で操作 / しくみ / 性能の 3 層から選ぶ視点が役立ちます。
一冊で試験範囲の解説と確認問題をまとめ、解答 / 解説を別冊にした本書は、Linux の入口を短い期間で通り抜けたい人にとって手戻りの少ない選択です。Linux Essentials を取得した後に LPIC-1 へ進めば、ここで身につけたコマンドラインとパーミッションの基礎がそのまま土台になります。受験の前に LPI 公式サイトで現行の試験内容を確かめる一手間を添えて、最初の Linux 資格への歩みを始めてください。
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