Linux 教科書 LinuC レベル 1 Version 10.0 対応

リナックスキョウカショリナックレベルワン バージョンテンタイオウ

Linux 教科書 LinuC レベル 1 Version 10.0 対応の表紙
OS
著者:
中島 能和 / 濱野 賢一朗(ナカジマ ヨシカズ / ハマノ ケンイチロウ)
出版社:
翔泳社
出版日:
2020年06月23日頃
ISBN:
9784798166162
シリーズ:
EXAMPRESS
在庫:
在庫あり
3.6(6 件 / 楽天ブックス)
中級者向け
LinuxOS資格LinuCシステム管理コマンドラインシステムプログラミングクラウドコンピューティングIT 資格エクスアム準備

なぜ注目されているか

言及数
460位
総合834位 ↓ 3 ランクダウン 言及 6 件
01120222023202420252026

書籍紹介

Linux 技術者の実力を証明するクラウド時代の必須資格。対応科目、101 試験 (LinuC Level1 Exam 101)、102 試験 (LinuC Level1 Exam 102)

技書の森解説

『Linux 教科書 LinuC レベル 1 Version 10.0 対応』 (中島能和 著、濱野賢一朗 監修、翔泳社、2020 年 6 月刊) は、LPI-Japan が実施する Linux 技術者認定試験 LinuC のレベル 1 を、Version 10.0 の出題範囲に沿って学ぶための試験対策テキストです。翔泳社の EXAMPRESS レーベル「Linux 教科書」シリーズの一冊で、版元は本書を LPI-Japan 認定テキストとして案内しています。レベル 1 を構成する 101 試験と 102 試験の両方を 1 冊で扱い、各章末の練習問題と模擬試験で仕上げる構成なので、Linux の基本操作から学び始めてそのまま受験まで持っていきたい人に向いた本です。

第 1 章から第 13 章の 2 部構成、101 試験と 102 試験に対応

版元公開の目次は、試験直前チェックシートと序章「LinuC の概要」 (受験の申し込み手続き、試験問題の形式、学習の進め方、受験のテクニックなど) で始まり、本編は 2 部構成です。第 1 部 101 試験は第 1 章から第 6 章で、「Linux のインストールと仮想マシン・コンテナの利用」「ファイル・ディレクトリの操作と管理」「GNU と Unix のコマンド」「リポジトリとパッケージ管理」「ハードウェア、ディスク、パーティション、ファイルシステム」の 5 章の後に第 6 章「101 模擬試験」が続きます。第 2 部 102 試験は第 7 章から第 13 章で、「シェルとシェルスクリプト」「ネットワークの基礎」「システム管理」「必須システムサービス」「セキュリティ」「オープンソースの文化」の 6 章と第 13 章「102 模擬試験」です。巻末の付録「Linux 実習環境の使い方」では VirtualBox のインストールと仮想マシンの使い方を扱います。節のレベルまで見ると、ブートプロセスと systemd、パイプとリダイレクト、正規表現を使ったテキスト検索、Debian パッケージ管理と RPM パッケージ管理、TCP/IP の基礎、GnuPG による暗号化、クラウドセキュリティの基礎、オープンソースの概念とライセンスといった項目が並び、試験範囲を章単位で追える作りになっています。

仮想化とクラウドを含む Version 10.0 の出題範囲を学ぶ意味

Linux の資格学習で難しいのは、コマンドの暗記だけでは終わらない点です。パーミッションやパッケージ管理、ファイルシステム、シェル環境、ログや時刻の管理といった項目は、それぞれが独立した知識に見えて、実際には「サーバーを動かし続ける」という一つの仕事の断面です。Version 10.0 に対応する本書の章立てには、仮想マシンと コンテナ の概念と利用、クラウドセキュリティの基礎、オープンソースの概念とライセンスが含まれています。LPI-Japan の公式ページは 2026 年 9 月時点で、レベル 1 の認定内容を、仮想環境を含む Linux システムの基本操作とシステム管理ができること、仮想マシンとコンテナを含む Linux サーバーの操作と運用 / 管理ができること、クラウドのセキュリティを理解し安全に運用できること、オープンソースの文化を理解し業務に活用できること、と説明しています。本書の第 1 章、第 11 章、第 12 章がこの説明と対応しており、物理サーバー前提の古い Linux 学習ではなく、仮想化とクラウドを前提にした運用の基礎を体系的に押さえるのが、この範囲を学ぶ意味です。

認定テキストとしての使い方と CentOS / Ubuntu 実習環境

版元の紹介文によれば、LinuC は「クラウド時代の Linux エンジニアの技術力を証明する資格として」LPI-Japan により開発された認定試験で、2020 年 4 月より Version 10.0 にバージョンアップし、旧バージョンの Version 4.0 の試験は 2021 年 3 月末に終了予定と、刊行時点の案内が添えられています。学習面では、Linux 実習環境 (CentOS と Ubuntu) を翔泳社の Web サイトからダウンロードでき、実際にコマンドを入力しながら学習できることを版元は挙げています。紙面を読むだけでなく手元の仮想マシンで打って確かめる前提の作りなので、付録の実習環境の使い方から入るのが順当です。著者の中島能和氏は、書店掲載の書誌 (出版社提供 / 刊行当時) によれば Linux やセキュリティ、オープンソース全般に関する執筆や教材開発に従事し、監修の濱野賢一朗氏は同じ書誌で、大手通信系システム開発会社でオープンソースソフトウェアを中心とした技術支援や研究開発を担当し、日本 Hadoop ユーザー会や日本 Samba ユーザー会の設立メンバーのひとりと紹介されています。

LinuC レベル 1 の受験を決めた人に向き、向かない人

試験制度の面では、LPI-Japan の公式ページ (2026 年 9 月時点) は、レベル 1 の認定には 101 試験と 102 試験の 2 試験に 5 年以内に合格する必要があり、受験順はどちらからでもよく、受験の前提条件はないと案内しています。同ページでは問題数は約 60 問、試験時間は 90 分、方式はコンピュータベーストテストとされています。同じ時点で公式ページに掲載されている出題範囲は Version 10.0 で、旧バージョンとして Version 4.0 が併記されているため、本書の対応バージョンは受験前に公式ページの出題範囲と照らして確認しておくのが安全です。向いているのは、LinuC レベル 1 の受験を決めていて 101 と 102 を 1 冊で通したい人、Linux をこれから業務で触る新人や転職準備中の人で、資格の出題範囲を骨組みにして基礎を固めたい人です。一方、資格取得を目的にしない人にとっては、試験範囲に沿った網羅型の構成は遠回りに感じられるかもしれません。その場合は、Linux 本の選び方の解説 を参照して、操作の入門書やしくみの解説書と使い分けるのが現実的です。

101 と 102 の 2 試験分の範囲を 1 冊にまとめ、章末の練習問題と部ごとの模擬試験、ダウンロードできる実習環境まで用意された本書は、独学で受験まで走り切る道具として必要なものがそろっています。合格して終わりではなく、章立てそのものが Linux サーバー運用の基礎知識の地図になるので、受験を決めた人には投じた時間の回収が早い一冊です。

言及した記事 (6 件)

この本に興味がある方におすすめ

関連する本

中島 能和 の他の書籍

関連記事

関連用語

共有: