アドレナリンジャンキーの表紙

アドレナリンジャンキー(アドレナリン ジャンキー)

プロジェクトの現在と未来を映す 86 パターン

OS
著者:
トム・デマルコ/ピーター・フルシュカ(デマルコ,トム/フルシュカ,ピーター)
出版社:
日経BP
出版日:
2009年10月
ISBN:
9784822284015
在庫:
在庫あり
3.64(28 件 / 楽天ブックス)
中級者向け
WindowsOSプロジェクト管理組織論ソフトウェア開発失敗分析成功戦略ユーモアケーススタディソフトウェアエンジニアリングチーム管理Joft Awards

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言及数
546
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書籍紹介

誰もが思い当たるパターンが満載。ユーモラスな名前で見えてくる失敗プロジェクト、成功する組織の姿。 Jolt Awards 受賞。

技書の森解説

『ピープルウエア』や『デッドライン』の著者トム・デマルコ氏が、ピーター・フルシュカ氏、ティモシー・リスター氏らと共同で執筆したプロジェクトの行動パターン集です。伊豆原弓氏の訳により日経 BP 社から 2009 年 10 月に刊行されました。原題は『 Adrenaline Junkies and Template Zombies 』。締め切りの興奮で回る「アドレナリンジャンキー」も、テンプレートを埋めることが目的化した「テンプレートゾンビ」も、書名からしてパターンの名前そのものです。版元は Jolt Awards の受賞を紹介しています。

86 の振る舞いに名前を付けるという発明

本書は、ソフトウェア開発の現場で繰り返される 86 の振る舞いを、ユーモラスな名前と短い描写で一つずつ切り出します。版元の惹句が言うとおり「誰もが思い当たる」のがこの本の効き目で、名前が付いた瞬間、モヤモヤした違和感は指させる対象に変わります。「うちのチーム、あれになっていないか」という会話が成立するようになる。つまりこの本の 86 の名前は、プロジェクトの状態を語るための語彙集です。失敗の兆候だけでなく、成功する組織に現れる姿も収められているため、悪い兆候の検出と良い状態の確認の両方向に使えます。

処方箋ではなく診断、という設計

本書はプロセス改善のフレームワークを売り込みません。パターンを示し、読者が自分の現場の兆候を認識できるようにすることに徹しています。この抑制が、かえって長持ちする理由です。方法論は流行が入れ替わりますが、人間の集団が締め切りと不確実性の下で見せる振る舞いは、開発手法が変わってもしぶとく再演されます。 2009 年刊の本ですが、扱っているのは技術ではなく組織の人間模様なので、目減りがきわめて小さい種類の本です。

プロジェクトの現場に立つ読者と読み方

パターンごとに独立した短い読み物なので、通読でも拾い読みでも成立します。プロジェクトマネージャーやテックリードはもちろん、チームの空気に違和感を覚えているメンバーが、その違和感を言葉にする道具として持つ価値があります。名前を付けて共有できる語彙は一人で持つより全員で持つ方が効くため、チームの共通言語をつくる読書 の題材として輪読するのも良い使い方です。マネジメント系の本の中での位置づけは チーム開発・マネジメント本ガイド を参考にしてください。プロジェクトの病名図鑑として、机の見えるところに置いておきたい一冊です。

言及 Qiita 記事 (4 件)

言及 Zenn 記事 (1 件)

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