要件定義から運用・保守まで全展開 - インフラ設計のセオリー

ヨウケンテイギカラウンヨウ ホシュマデゼンテンカイ インフラセッケイノセオリー

要件定義から運用・保守まで全展開 - インフラ設計のセオリーの表紙
ハードウェア
著者:
JIEC 基盤エンジニアリング事業部 インフラ設計研究チーム(ジェイアイイーシー キバンエンジニアリングジギョウブ インフラセッケイケンキュウチーム)
出版社:
リックテレコム
出版日:
2019年01月24日頃
ISBN:
9784865941883
在庫:
在庫あり
3.75(4 件 / 楽天ブックス)
中級者向け
インフラ設計要件定義可用性性能拡張性運用保守セキュリティシステム設計エンジニアリング実務

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793位

書籍紹介

■システム基盤技術に経験豊富なエンジニアが、現場実務から
得た知見をもとに、要件をわかりやすくまとめたインフラ上流

工程の実務入門書。

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◆インフラに求められる要件を、筆者らの実務経験に照らして

項目化・分類。

インフラ設計の現場でなかなか見えにくかった知識や経験が具

体化・体系化されており、設計の勘所が明瞭に見えてきます。

◆要件定義から可用性、性能・拡張、運用保守、セキュリティ
まで、設計の全体像を分かりやすく工程別に解説

さらに各工程のポイントをていねいに説明しています。

◆様々なケースでの適用に配慮し、考え方の指針を分かりやす
く明示。

インフラ業務未経験者が基礎知識を習得するための入門テキス

トとしても有効です。

<b>序章 システムインフラについて</b>

0.1 システムインフラとは

0.2 システムインフラの使命

<b>第 1 章 インフラ構築の流れ (設計の前に 1)</b>
1.1 インフラ構築の流れ (1)-各工程の流れ

1.2 インフラ構築の流れ (2)-企画および計画工程

1.3 インフラ構築の流れ (3)-要件定義工程

1.4 インフラ構築の流れ (4)-設計および製造、テスト工程

1.5 インフラ構築の流れ (5)-運用保守工程とプロジェクト

ライフサイクル

<b>第 2 章 インフラの要件定義と非機能要求 (設計の前に 2)</b>
2.1 インフラの要件定義

2.2 非機能要求に対する課題解決の第一歩ー非機能要求グレー

ドの活用

2.3 非機能要求項目の概要

2.4 要件の実現へーシステム構成決定へのアプローチ

<b>第 3 章 要件定義から設計へ</b>
3.1 そもそも「設計」とは?

3.2 基本設計と詳細設計の位置づけと記載内容

3.3 本書で使用する設計モデルシステムー 3 階層システムとは

<b>第 4 章 可用性設計のセオリー</b>
4.1 可用性設計ー SPOF と冗長化

4.2 冗長化の例 (1)-サーバ内ハードウェアの冗長化

4.3 冗長化の例 (2) -サーバの冗長化

<b>第 5 章 性能・拡張性設計のセオリー</b>
5.1 性能・拡張性を考慮した設計

5.2 システム拡張性の確保

<b>第 6 章 運用・保守性設計のセオリー</b>
6.1 システム運用項目 (1)-運用時間

6.2 システム運用項目 (2)-システム停止時間

6.3 システム運用項目 (3)-バックアップ

6.4 システム運用項目 (4)-システム監視

6.5 システム運用項目 (5)-運用時の体制

6.6 システム運用機能の自動化

<b>第 7 章 セキュリティ設計のセオリー</b>
7.1 情報技術 (IT) による対策

7.2 識別と認証

7.3 暗号化に関わる対策

7.4 通信制御

7.5 監視・制御

7.6 セキュリティリスク管理

7.7 ウイルス・マルウェア対策

<b>付録 商用システムにおけるシステム構成の変遷</b>

技書の森解説

インフラの仕事は、サーバーを組み立てる前の段階で半分が決まります。どこまで止まってよいか、どれだけの処理量に耐えるか、誰がどう運用するかを決めないまま構築に入ると、設計の根拠を後から説明できなくなるからです。『インフラ設計のセオリー』 (JIEC 基盤エンジニアリング事業部 インフラ設計研究チーム 著、リックテレコム) は、副題に「要件定義から運用・保守まで全展開」と掲げ、インフラに求められる要件を工程に沿って整理した上流工程の入門書です。刊行は NDL の書誌で 2019 年 2 月、版元ドットコムに登録された初版年月日は 2019 年 1 月 24 日です。版元の紹介文によると、要件を筆者らの実務経験に照らして項目化 / 分類したもので、インフラ業務の未経験者が基礎知識を身につける入門テキストとしても使えると案内されています。

構築の流れと非機能要求を先に押さえる序章から第 3 章

序章でシステムインフラとは何か、その使命は何かを確かめたあと、第 1 章と第 2 章には章題に「設計の前に Ⅰ」「設計の前に Ⅱ」と添えられ、設計に入る前の準備に充てられています。第 1 章は企画と計画、要件定義、設計と製造とテスト、運用保守という工程の流れとプロジェクトのライフサイクルを順にたどります。第 2 章はインフラの要件定義と非機能要求の章で、2.2 節が非機能要求グレードの活用を扱います。非機能要求グレードは IPA が 2009〜2018 年度の事業で整備したツール群で、非機能要求の項目を網羅的に並べて分類し、要求レベルを段階的に示すことで、発注側と開発側の認識の行き違いを防ぐ目的を持っています。第 3 章で設計とは何か、基本設計と詳細設計の位置づけと記載内容を整理し、本書全体で使う設計のモデルとして 3 階層システムを示してから各論へ入る構成です。

可用性、性能 / 拡張性、運用 / 保守性、セキュリティの 4 章

第 4 章から第 7 章は、章題が「可用性設計のセオリー」のような同じ形でそろえられた各論です。第 4 章の可用性設計は単一障害点 (SPOF) と冗長化から始まり、サーバー内のハードウェアの冗長化とサーバーの冗長化を例に取ります。冗長化は部品を 2 つ並べれば終わりではなく、壊れたことを検知して待機側へ切り替える フェイルオーバー の仕組みと、切り替えにかかる時間をどこまで許すかという要件がそろって初めて意味を持ちます。第 5 章は性能と拡張性で、処理量の伸びに対して機器を強化するか台数を増やす 水平スケーリング を選ぶかは、アプリケーションの作りと費用の両方に関わる判断です。第 6 章の運用 / 保守性は、運用時間、システム停止時間、バックアップ、システム監視、運用時の体制の 5 項目と運用機能の自動化を並べ、第 7 章のセキュリティは識別と認証、暗号化、通信制御、監視 / 制御、リスク管理、ウイルス・マルウェア対策へ進みます。巻末の付録は、商用システムにおけるシステム構成の変遷を扱っています。

構築の経験より先に設計の考え方を求める人へ

本書の目次は製品や機器の名前ではなく、工程と要件の種類で組まれています。特定の製品の設定手順を画面つきで追いたい人には、製品ごとの手順書のほうが近道です。向いているのは、構築や運用の担当から 要件定義 や設計書の作成に関わり始めた人、そして版元が入門テキストとしても有効と案内するとおり、インフラ業務の未経験者で工程の全体像をつかみたい人です。2019 年刊の本なので、ここで扱う構成例は刊行時点の考え方を前提にしていますが、止まってよい時間、耐えるべき処理量、運用の体制を先に言葉にするという順序は、オンプレミスでもクラウドでも変わりません。設計書の項目を埋める根拠を自分の言葉で説明できるようになりたい人にとって、工程と要件を一冊で見通せる本書は、上流工程へ踏み出す最初の足場になります。

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