AI駆動開発チームの作り方・育て方の表紙

AI 駆動開発チームの作り方・育て方(エーアイクドウカイハツチームノツクリカタソダテカタ)

生産性 20 倍アップのソフトウェア開発

著者:
石井 大地(イシイ ダイチ)
出版社:
日経BP
出版日:
2026年02月12日頃
ISBN:
9784296210114
在庫:
在庫あり
★★★☆☆3(1 件)
中級者向け
AI駆動開発チーム開発プロダクトマネジメントソフトウェアエンジニアリング開発プロセス改善AI統合組織開発プロジェクトマネジメント技術リーダーシップ開発生産性

なぜ注目されているか

総合
393
11 ランクダウン2 件の言及
言及数
947

書籍紹介

(「はじめに」より)
筆者はここ最近、 AI 前提の開発プロセスについて教えてほしいという要望を受けることが増え、 AI を前提とした開発プロセス、すなわち「 AI 駆動開発」に関して多数の講演や研修を実施しています。このことが、本書を執筆する動機となりました。

本書を執筆した目的は、企業内の様々な組織において、実際にチーム開発の生産性を高めるために、 AI 駆動開発をどのように取り入れ、実践すべきか、その指針と具体的なノウハウを共有することにあります。

ソフトウェア開発に関わる組織には様々な段階があります。実際に特定のシステムを作る業務に携わるプロジェクトチームやプロダクトチームといったレベルもありますし、またそうしたチームの中に、さらに特定の技術スタックを担当する、より小規模なチームが設けられていることもあるでしょう。また、会社全体や事業部など大きなくくりに所属する開発組織というレベルもあります。混乱を避けるために、本書では、案件や製品ごとに設定されるプロジェクトチームやプロダクトチームといった、おおむね数人から十数人程度の単位を「チーム」と呼びます。複数のチームが所属する、企業もしくは企業内の事業部など、事業単位に設定されている開発者の集合体については「開発組織」と呼ぶことで区別します。

本書の主眼はチームにおける AI 活用にあり、ほとんどの内容はチームに関するものですが、内容によっては開発組織あるいは企業全体で取り組むべきことについても触れていきます。また、チームの中には、顧客コミュニケーションやプロジェクトマネジメントを担当する開発者以外の人材も含まれるケースがあると思いますが、本書はあくまでチーム内でソフトウェア開発業務に関与する人に焦点を当てています。直接的にコードを書く仕事をしていなくても、プロジェクトやプロダクトの意思決定を担うマネジャーやリーダーに関わる話は多々ありますが、開発工程に関わらないセールスやカスタマーサクセスに関する話題には主眼は置いていないことをご了承ください。

私の考えでは、 AI 駆動開発を取り入れることで、ほとんどのチームの生産性は数倍、あるいは数十倍にまで高められる可能性があります。ですが、その可能性はいまだ十分に開拓しきれていません。もちろん私自身も、開発者として、また経営者として、「生産性向上は道半ば」という思いを抱えています。それでも、外部から一定の評価を受けている私たちグラファーが培ってきた AI 駆動開発のノウハウを言語化し、現場で開発に関わるチームの皆さんに共有することで、ソフトウェア開発の世界がさらに進歩する一助になれないかと考えています。

技書の森解説

コード補完ツールや AI エージェントが個人の開発効率を引き上げる事例は増えていますが、それをチーム全体の生産性向上につなげるには別の課題が生じます。本書は、 AI ツールを「個人技」から「組織の開発プロセス」へ組み込むための考え方と実践手順を扱う一冊です。

著者の石井大地氏は、仕様書駆動のワークフロー設計やヒューマンインザループの配置など、 AI と人間の役割分担を具体的に論じています。ツールそのものの操作マニュアルではなく、チームにどう定着させるか、品質保証のプロセスをどう再設計するか、という組織的な観点に紙幅が割かれている点が特徴です。

対象読者は、テックリードやエンジニアリングマネージャーなど開発プロセスの設計権限を持つ立場の人が中心です。 AI コーディングツールを個人で試したことはあるが、チーム導入の進め方がわからないという段階の組織にとって、具体的な指針を得られる構成になっています。ツール自体の進化は速いため、特定の製品名への依存が少ない設計思想の部分に長期的な価値があります。

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