これからはじめるプログラミング基礎の基礎改訂 3 版

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プログラマー「確実」養成講座 ver.3.0

これからはじめるプログラミング基礎の基礎改訂 3 版の表紙
プログラミング
著者:
谷尻豊寿 / 谷尻かおり(タニジリ, トヨヒサ / タニジリ, カオリ)
出版社:
技術評論社
出版日:
2018年11月
ISBN:
9784297101183
在庫:
在庫あり
4.29(7 件 / 楽天ブックス)

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技書の森解説

プログラミングの入門書を開いたものの、最初の数ページで変数や型という言葉につまずいてしまった人に向けて、言語の文法に入る前の考え方から説き起こすのが『これからはじめるプログラミング基礎の基礎 改訂 3 版』 (谷尻 豊寿 監修、谷尻 かおり 著、技術評論社、2018 年 11 月発売) です。シリーズ「プログラマー〈確実〉養成講座 Ver.3.0」の一冊で、版元はおすすめの読者を、プログラミング初心者、特に知識ゼロの入門者と案内し、子どもにプログラミングを教えたい親の入門用にも挙げています。改訂第 3 版では、本書で重要な物の例えを読者にわかりやすく見直し、取り上げたプログラミング環境と言語も更新したと説明されています。

3 部 12 章の構成、日本語のプログラムからオブジェクト指向まで

本書は 3 部構成です。第 1 部「プログラミングへの招待」は、コンピューターと仲良くなる 1 章、コンピューターが動く仕組みを扱う 2 章、そして日本語でプログラミングする 3 章からなり、テーマを決め、あらすじを作り、シナリオを書き、プログラミング言語に翻訳するという 7 つのステップを、お掃除ロボットに掃除の順番を教える例で体験させます。第 2 部「プログラミングの基礎知識」は、変数とデータ型と代入の 4 章、演算子と計算誤差とゼロ除算の 5 章、条件判断と繰り返しの制御構造の 6 章、配列や構造体、ポインター、ファイルを扱うデータの入れ物の 7 章、関数と引数と戻り値の 8 章、イベントと オブジェクト指向プログラミング の 9 章と続きます。第 3 部「次のステージへ」では、何を作るかを考える 10 章、プログラミング言語の種類と C で書くために必要な道具を揃える 11 章、思いどおりに動かないときの対処とプログラマーの心得を扱う 12 章で締めくくります。第 2 部の各章の最後には Q&A の節が置かれ、変数を宣言しないとどうなるのか、初期化していない変数を計算に使うとどうなるのかといった、初心者が抱きがちな疑問に答える形になっています。

文法の前に考え方を固める意義、計算誤差やポインターも扱う

プログラミングの学習で最初の壁になるのは、文法そのものより、やりたいことを処理の手順とデータの変化に分解する作業です。言語の入門書は一般に、構文を覚えながら例題を写していく形をとるため、ある程度書けるようになっても、白紙から自分のプログラムを組み立てる段階で手が止まりやすくなります。本書の 3 章が、プログラムをいきなり言語で書かず、まず日本語であらすじとシナリオを書いてから翻訳するという手順を示しており、この分解の練習を先に行う並びです。また 5 章は計算誤差が生じる理由を扱っています。コンピューターは数を 2 進数で表すため、10 進数の 0.1 のような値を正確に表せず、小さな誤差が積み重なることがあります。7 章のポインターやアドレス、11 章の コンパイラー とリンカの説明も含め、入門の段階から「コンピューターの中で何が起きているか」に触れる構成は、のちに特定の言語を学ぶときに、エラーや予想外の結果の理由を自分で考えるための土台になります。

知識ゼロの入門者と子どもに教える親に向く理由、版選びの注意

本書が合うのは、どの言語から始めるかを決める前に全体像をつかみたい人、言語の入門書で一度挫折した人、そして子どもにプログラミングを教える前に自分が基本の考え方を押さえておきたい親です。一方で、Python や JavaScript など特定の言語ですぐにアプリケーションを作りたい人は、目的の言語を主題にした入門書から入るほうが近道です。言語の選び方は 最初の言語を本で学ぶための入門書の選び方 が参考になります。また、2026 年 10 月時点の技術評論社のページには本書の新版が発行されている旨が表示されているため、これから買う場合は、どちらの版を選ぶかを版元のページで確かめてから決めるのが安心です。そのうえで、変数や条件判断、関数といった言葉の意味を、コンピューターの仕組みとつなげて理解したい人にとって、本書は言語の学習へ進む前の最初の一冊として頼りになる入門書です。

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