謎床

ナゾドコ

思考が発酵する編集術

謎床の表紙
その他
著者:
松岡正剛 / ドミニク・チェン(マツオカセイゴウ / ドミニク チェン)
出版社:
晶文社
出版日:
2017年07月04日頃
ISBN:
9784794969651
在庫:
在庫あり
3.89(10 件 / 楽天ブックス)
中級者向け
編集術情報理論文化研究日本文化創造性フラジャイルな創造シンギュラリティ連想と発想ジャパン・プロセス知識管理

なぜ注目されているか

総合2238位

書籍紹介

300 年、眠っていた聖書、
86400 秒、眠らないネット。

門外不出、他言無用。
直伝で継承される編集術とは。

情報はどう育まれ、多様な変化を起こしていけるか?
IT と編集力が融合すると何が生まれるか?

日本文化にはどのような「謎を生み育てる床」があったのか?

連想と発想の応酬から切り開かれる、

「ジャパン・プロセス」を巡る究極のヒント集。

1:僕たちは「胡蝶の夢」を見られるか?

2:シンギュラリティを迎える前にやっておくべき、いくつかのこと

3:発酵と腐敗のあいだでーーフラジャイルな創造はどのように生まれるのか

技書の森解説

『謎床』 (松岡正剛、ドミニク・チェン 著、晶文社、2017 年 7 月刊) は、インターネットとコンピューティングが加速を続ける中で、変化の奥にある「情報」の本質を 2 人の著者が語り明かした本です。副題は「思考が発酵する編集術」です。版元の案内には「越境し続ける IT 界の異才、ついに編集工学の門を叩く」とあり、「門外不出、究極の「ヒント集」誕生」とも紹介されています。

人工知能と VR / AR の先に問う情報の本質

版元の案内には「人工知能や機械学習、VR・AR、さらには人間と身体の拡張まで、今までは考えられなかったような現実が我々の指先にまで届いている」とあり、「変化の背後にある「情報」の本質とは何か」という問いが続きます。機械学習 は、コンピューターがデータからパターンを学び、手順を明示的に書かなくても予測や判断を行う手法で、人工知能 を実現する方法の 1 つです。VR (仮想現実) はコンピューターが作った空間に利用者が入り込んだように感じさせる技術で、AR (拡張現実) は目の前の現実の風景にコンピューターが作った情報を重ねて見せる技術です。

全 3 章の構成と、民主主義や貨幣に及ぶ題材

目次は全 3 章です。第 1 章は「僕たちは「胡蝶の夢」を見られるか?」、第 2 章は「シンギュラリティを迎える前にやっておくべき、いくつかのこと」、第 3 章の見出しは「発酵と腐敗のあいだで」に「フラジャイルな創造はどのように生まれるのか」が続きます。シンギュラリティは技術的特異点とも呼ばれ、人工知能の能力が人間の知能を上回るとされる転換点を指す語です。語られる題材について、版元の案内には「トランプ問題から民主主義、貨幣、アニメ、監視社会から、痛みと生命まで、圧倒的に語り明かす」とあります。

編集工学と情報学、著者 2 名の経歴

松岡正剛は 1944 年京都生まれで、早稲田大学出身、東京大学客員教授、帝塚山学院大学教授をへて編集工学研究所所長、イシス編集学校校長となり、情報文化と情報技術をつなぐ研究開発に多数携わると版元のプロフィールにあります。おもな著書には『空海の夢』『松岡正剛千夜千冊』などが挙げられています。ドミニク・チェンは 1981 年東京生まれで、早稲田大学文学学術院 / 表象メディア論系准教授、情報学研究者、IT 起業家で、カリフォルニア大学ロサンゼルス校を卒業し、東京大学大学院学際情報学府博士課程を修了した博士 (学際情報学) と版元のプロフィールにあります。NPO 法人コモンスフィア / クリエイティブ・コモンズ・ジャパンの理事で、主著に『電脳のレリギオ』『インターネットを生命化するプロクロニズムの思想と実践』があるとも記されています。

発酵と腐敗、知のぬか床としての謎床

書名の謎床について、版元の案内には「「問い」が熟成するか、腐敗してしまうか、それは知のぬか床=「謎床」をかき混ぜる読者次第」とあり、「バラバラの情報がつながった瞬間、アイデアが生まれる!」という一文も添えられています。ぬか床は、米ぬかに塩と水を混ぜて作り、野菜を漬けて発酵させる床です。本書は 2 人の語りを、第 1 章の「胡蝶の夢」の問いから第 3 章の発酵と腐敗の話題まで、全 3 章に収めています。

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