インフラ/ネットワークエンジニアのためのネットワーク「動作試験」入門(ネットワークエンジニアノタメノネットワークドウサシケンニュウモン)
ネットワーク- 著者:
- みやた ひろし(ミヤタ ヒロシ)
- 出版社:
- SBクリエイティブ
- 出版日:
- 2021年12月14日頃
- ISBN:
- 9784815609207
- 在庫:
- 在庫あり
なぜ注目されているか
書籍紹介
障害や不具合からネットワークシステムを守る、現場の知識・経験・ノウハウを凝縮した「実践の教科書」本書は、ネットワーク構築における「動作試験」について、基礎から実践までを徹底的に解説する本です。基礎となる考え方と、さまざまな環境に転用可能なスタンダードな構成・機器・機能についての動作試験を学ぶことで、現場に通用する知識を効率的に、かつ手早く身につけることができます。<本書の効能>・ネットワーク試験 (テスト) の内容と、それがなぜ必要なのかがわかる・何を試験するか、具体的にどう試験するかが自分で決められるようになる・いつなんどき起こるかわからない障害に備えることができ、障害対応の速度が向上する<本書の対象読者>・ネットワーク試験 (テスト) 作業をお願いされた駆け出しエンジニア・ネットワーク試験 (テスト) 仕様書を作らないといけなくなった中堅エンジニア・ネットワーク障害が起きたときにドタバタしたくない運用エンジニア
第 1 章 試験フェーズの重要性 1.1 動作試験とは 1.2 試験設計 1.3 試験実施 1.4 試験結果報告第 2 章 単体試験 2.1 単体試験のポイント 2.2 外観試験 2.3 ラベル試験 2.4 電源投入試験 2.5 LED 試験 2.6 コンソールログイン試験 2.7 コンソールログインタイムアウト試験 2.8 ネットワークログイン試験 2.9 ネットワークログインタイムアウト試験 2.10 起動確認試験 2.11 ストレージ試験 2.12 OS バージョン試験 2.13 ライセンス試験 2.14 インターフェース試験 2.15 パラメータ実装試験 2.16 バックアップ試験 2.17 リストア試験第 3 章 結合試験 3.1 結合試験のポイント 3.2 インターフェース試験 3.3 VLAN 試験 3.4 IP アドレス試験 3.5 ルーティング試験 3.6 アドレス変換 (NAT) 試験 3.7 ファイアウォール試験 3.8 サーバー負荷分散試験 3.9 運用管理系試験 3.10 リンク冗長化機能試験 3.11 NIC 冗長化機能試験 3.12 MLAG 冗長化機能試験 3.13 STP 冗長化機能試験 3.14 ループ防止機能試験 3.15 FHRP 冗長化機能試験 3.16 ファイアウォール冗長化機能試験 3.17 負荷分散装置冗長化機能試験 3.18 実際の現場では第 4 章 障害試験 4.1 障害試験のポイント 4.2 LAG 障害試験 4.3 NIC 障害試験 4.4 MLAG 障害試験 4.5 STP 障害試験 4.6 FHRP 障害試験 4.7 ファイアウォール障害試験 4.8 負荷分散装置障害試験 4.9 実際の現場では第 5 章 性能試験・長期安定化試験 5.1 性能試験のポイント 5.2 長期安定化試験のポイント
技書の森解説
ネットワーク構築の仕事は、機器を設定してつないだら終わりではありません。納品の前には、意図したとおりに動くこと、そして壊れたときに設計どおりに切り替わることを確かめる「動作試験」の工程があります。『インフラ/ネットワークエンジニアのためのネットワーク「動作試験」入門』 (みやたひろし 著、 SB クリエイティブ、 2021 年 12 月刊、 313 ページ) は、この試験工程だけを主題に据えた珍しい実務書で、副題「システムのあるべき姿を知り、障害や不具合を回避する」がそのまま本書の立場を言い表しています。
全 5 章、試験の粒度順に進む構成
構成は試験の粒度の順です。第 1 章で試験フェーズの重要性と、試験設計・試験実施・試験結果報告という仕事の流れを押さえたあと、第 2 章の単体試験では外観、ラベル、電源投入、 LED 、コンソールログイン、起動確認、 OS バージョン、ライセンス、バックアップとリストアまで 16 の試験項目を機器単体に対して確かめます。第 3 章の結合試験は機器をつないだ状態の確認で、 VLAN 、 IP アドレス、ルーティング、 NAT 、ファイアウォール、サーバー負荷分散 に加えて、リンク・ NIC ・ MLAG ・ STP ・ FHRP といった冗長化機能の試験が並びます。第 4 章はその冗長構成を意図的に壊す障害試験、第 5 章は 性能試験 と長期安定化試験です。第 3 章と第 4 章の章末には「実際の現場では」という節が置かれ、教科書どおりに行かない部分への目配りもあります。
核心は冗長化を壊して確かめること
このラインナップを見ると、本書の核心が冗長化にあることが分かります。冗長構成は「設定が正しいこと」と「切り替わりが実際に機能すること」が別物で、後者は障害を模擬して壊してみない限り確認できません。 LAG 、 STP 、 FHRP と冗長プロトコルごとに障害試験の節立てが分かれているのは、それぞれ切替の仕組みも観察すべき挙動も違うからです。版元が効能として掲げる「何を試験するか、具体的にどう試験するかが自分で決められるようになる」「障害対応の速度が向上する」は、この壊して確かめる経験の体系化を指しています。
対象読者は試験を任された 3 類型
版元の対象読者は具体的です。試験作業を任された駆け出しエンジニア、試験仕様書を作ることになった中堅エンジニア、障害のたびにドタバタしたくない運用エンジニアの 3 類型で、試験項目の一覧がそのまま仕様書の骨子として使える構成のため、明日までに試験計画が要るという切実な場面で最も効きます。前提としてネットワークの基礎知識 (VLAN やルーティングの概念) は必要なので、入門段階の人は 基礎を学ぶ本 を先に済ませるべきです。
設計入門との工程対応と使いどころ
同じ著者の『インフラ/ネットワークエンジニアのためのネットワーク技術&設計入門 第 2 版』が設計工程の定石を扱うのに対し、本書はその下流の試験工程を受け持ちます。設計から試験まで同じ著者の一貫した用語と考え方で学べるため、 2 冊を 工程順に読む と構築案件の全体像がつながります。刊行は 2021 年 12 月で、 LED やコンソールといった物理機器前提の試験項目はオンプレミス環境の話ですが、あるべき姿を定義してから確認するという試験設計の考え方自体は、クラウドや自動化されたテストにもそのまま持ち込める土台です。構築はできるが試験項目書を書けと言われると手が止まる、という段階のエンジニアにとって、埋めどころのはっきりした投資になります。
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