Azure Service Fabric 完全解説
アジュールサービスファブリックカンゼンカイセツ
- 著者:
- Haishi Bai / 清水 美樹 / 天野 ぴんく(ハイシバイ / シミズミキ / アマノピンク)
- 出版社:
- 日経 BP
- 出版日:
- 2021年09月18日頃
- ISBN:
- 9784822253820
- 在庫:
- 在庫あり
なぜ注目されているか
書籍紹介
本書は"Programming Microsoft Azure Service Fabric, 2nd Edition"(Microsoft Press、2018 年) の日本語版です。Azure Service Fabric は、Microsoft が提供する PaaS (Platform as a Service) のひとつで、可用性と拡張性に優れた分散システムの構築とデプロイを可能にします。Service Fabric は Microsoft がこれまで長年の間、Skype for Business、Cortana、Microsoft Intune、Azure SQL Database、Azure Cosmos DB といった、自社のクラウドアプリケーションや Azure サービスを支えるために運用してきたものですが、2018 年 3 月には基盤部分が「Service Fabric」としてオープンソース化されました。もともとは Windows/.NET SDK のみをサポートしていましたが、2016 年には Linux/Java SDK もサポートするようになりました。また、Service Fabric はコンテナーオーケストレーションの機能も提供します。サポートするコンテナーも、Windows Server や Azure のコンテナーのほかに、Docker や Kubernates にまで対象を広げています。
本書は、Azure Service Fabric を、インテリジェントクラウド、インテリジェントエッジ、ビッグデータ、分散コンピューティングといったシナリオをベースに解説します。基礎的な解説から始まり、実用的なアーキテクチャ、そしてデザインパターンに至るまでを取り上げます。
技書の森解説
Microsoft が Skype for Business や Cortana、Microsoft Intune、Azure SQL Database、Azure Cosmos DB といった自社のサービスを支えるために長年運用してきた分散システムの基盤、それが Service Fabric です。『Azure Service Fabric 完全解説』 (Haishi Bai 著、清水 美樹、天野 ぴんく 訳、日経 BP、2021 年 9 月 21 日発行) は、Microsoft Press の原著 Programming Microsoft Azure Service Fabric, 2nd Edition (2018 年) の日本語版で、可用性と拡張性に優れた分散システムを構築してデプロイするための PaaS を、基礎から実用的なアーキテクチャ、デザインパターンまで順に解説します。副題は「脱モノシリック! クラウド時代のサービス統合基盤」で、国立国会図書館の書誌ではマイクロソフト公式解説書のシリーズに位置づけられています。
5 部 20 章と付録で進む Service Fabric の全体像
本文は 5 部 20 章で、第 6 部として付録 2 本が付きます。第 1 部「Service Fabric の基礎」は第 1 章「Hello, Service Fabric!」から第 7 章「スケーラビリティとパフォーマンス」までの 7 章で、ステートレスサービス、ステートフルサービス、アクターパターン、デプロイとアップグレード、可用性と信頼性を順に扱います。第 2 部「サービスのライフサイクル管理」はスクリプティングによる操作、クラスター管理、診断と監視、継続的デリバリーの 4 章です。第 3 部「Linux とコンテナー」の 3 章を挟み、第 4 部「ワークロードとデザインパターン」ではスケーラブルな Web やインタラクティブシステム、システムの統合を、第 5 部「高度なトピック」ではサーバーレスコンピューティング、人工知能、有機的なコンピューティングプレーンのオーケストレーションを取り上げます。付録は「Azure PowerShell コマンドの使い方」と「パターン早見表」です。版元の紹介文は、インテリジェントクラウド、インテリジェントエッジ、ビッグデータ、分散コンピューティングといったシナリオをベースに解説すると説明しています。
状態をサービスの中に持つ設計と、それを支える層
一般的な マイクロサービスアーキテクチャ では、各サービスを ステートレス に保ち、状態は外部のデータベースやキャッシュへ預けます。Service Fabric は、状態をサービスのプロセスの中に置いたまま、複数のノードに複製して一貫性を保つ方式を基盤として用意しました。目次では、第 3 章が Reliable コレクション、Reliable 状態マネージャー、トランザクションレプリケーター、ロガー、一貫性という節を並べ、プログラムから触れる層から記録を担う層へと仕組みを説明しています。続く第 4 章はアクターのライフタイム、状態、通信方法、同時実行を扱い、三目並べゲームを題材に Game アクターと Player アクターを実装する流れです。データをパーティションに分け、レプリカの役割を決めて負荷を分散する考え方は、第 3 章のパーティションとレプリカの節で具体例とともに示されます。
原著 2018 年の時点を土台にしたコンテナーと Linux の扱い
版元の紹介によると、Service Fabric はもともと Windows と .NET の SDK だけをサポートしていましたが、2016 年に Linux と Java の SDK にも対応し、2018 年 3 月には基盤部分がオープンソース化されました。コンテナーの配置と管理の機能も備え、Windows Server や Azure のコンテナーに加えて Docker や Kubernetes にまで対象を広げています。版元の紹介文は、Service Fabric が コンテナオーケストレーション の機能も提供すると述べています。本文の土台は 2018 年の原著です。版元のページには 2021 年 12 月 17 日の訂正情報が掲載されています。
Azure で状態を持つ分散サービスを組む人に向く一冊
第 2 章は ASP.NET Core アプリケーションの実装から始まり、WCF 通信スタックの節も含みます。開発環境の準備は Windows と Visual Studio、管理は Service Fabric Explorer や Windows PowerShell、Service Fabric CLI で進めます。本書は、基礎から運用、デザインパターン、付録のパターン早見表までを 1 冊で扱う翻訳書です。
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