システムを作らせる技術
システムヲツクラセルギジュツ
エンジニアではないあなたへ
- 著者:
- 白川 克 / 濱本 佳史(シラカワ マサル / ハマモト ヨシフミ)
- 出版社:
- 日経 BP 日本経済新聞出版本部
- 出版日:
- 2021年07月27日頃
- ISBN:
- 9784532323998
- 在庫:
- 在庫あり
なぜ注目されているか
書籍紹介
SE じゃないあなたのための
DX 推進の教科書!
企業の DX 推進でシステムを「作らせる技術」の重要性は増しています。
プログラマーや SE のような専門家だけがシステムについて考えればよいのではなく、「自分では作れなくとも、『作ってもらうノウハウ』」が必須の時代になったということです。
そのためには、
・「こんなシステムがあればいいのに」を構想し、
・「A 機能と B 機能、どちらを優先すべきか」を判断し、
・これを作るのにいくらまで投資する価値があるか? を見極め、
・作ってくれる人 (社内の情報システム部門、または社外の専門ベンダー) を探し出し適切に依頼し、
・構築プロジェクトで沸き起こる様々な課題を解決
していかなければなりません。
本書はシステムに詳しくない業務担当者が、新しいビジネスを立ち上げるために、または既存の業務を改革するために、すべきこと / 陥りやすい落とし穴を余すことなく書きます。
著者が 20 年以上にわたり支援してきた多くのプロジェクトでの事例やエピソードを詰め込んだ、実務家のための教科書です。
A 章 作る前に知っておくべきこと
B 章 プロジェクト全体の進め方
C 章 ゴール (Why) を明らかにする
D 章 現状の棚卸をする
E 章 将来像 (How) を明らかにする
F 章 システム要求 (What) を求めるプロセス
G 章 機能を洗い出す 7 つの方法
H 章 要求を FM にまとめる
I 章 要求の詳細を FS に表現する
J 章 優先順位の基準を決める
K 章 作る機能を決める
L 章 FM がシステム構築を成功に導く
M 章 機能以外の要求を定義する
N 章 パートナーの 1 次選定
O 章 提案を依頼する
P 章 パートナーを決定する
Q 章 稼働までに計画を立てる
R 章 プロジェクトの投資決裁を得る
S 章 課題を先出しする
T 章 開発チームの立ち上げ
U 章 キーチャート
V 章 開発中の関与
W 章 データ移行
X 章 いよいよ新システムの稼働
Y 章 〔補足〕ベンチャーでのシステム構築
Z 章 〔補足〕FM をシステム構築以外に応用する
技書の森解説
業務の側にいて、システムを自分で作るわけではないものの、作ってもらう段取りを任された人のための実務書です。『システムを作らせる技術』は白川克と濵本佳史の共著で、日経 BP 日本経済新聞出版本部から 2021 年 7 月 27 日に発売されました。副題は「エンジニアではないあなたへ」です。版元の紹介は、システムに詳しくない業務担当者が、新しいビジネスを立ち上げるため、あるいは既存の業務を改革するためにすべきことと、陥りやすい落とし穴を書いた本と案内しています。ここでいう作ってくれる人は、社内の情報システム部門と社外の専門ベンダーの両方です。
A 章から Z 章まで 26 章、構想から稼働までの順
目次は A 章から Z 章まで、アルファベット順に 26 章が並びます。A 章「作る前に知っておくべきこと」と B 章「プロジェクト全体の進め方」で全体像を示したあと、C 章「ゴール (Why) を明らかにする」、D 章「現状の棚卸をする」、E 章「将来像 (How) を明らかにする」、F 章「システム要求 (What) を求めるプロセス」と続きます。G 章から M 章は機能の洗い出し、要求の FM への整理、要求の詳細の FS への表現、優先順位の基準、作る機能の決定、FM が構築を成功に導く理由、機能以外の要求の定義を扱い、N 章から P 章はパートナーの選定と提案の依頼です。Q 章から W 章は稼働までの計画、投資決裁、課題の先出し、開発チームの立ち上げ、キーチャート、開発中の関与、データ移行を扱い、X 章「いよいよ新システムの稼働」に至ります。最後の Y 章と Z 章は補足で、ベンチャーでのシステム構築と、FM をシステム構築以外に応用する方法を取り上げます。FM の語は H 章「要求を FM にまとめる」、L 章「FM がシステム構築を成功に導く」、Z 章の 3 つの章題に現れます。
要件定義の前に Why と How を固める意味
要件定義 は、システムで何を実現するかを決める工程です。ここで機能の一覧だけを先に作ると、その機能が何のためにあるのかという目的と、業務がどう変わるのかという将来像が共有されないまま開発が進み、限られた予算で何を削るかを決める段階で判断の軸を失いがちです。本書の目次は、ゴールと現状と将来像を C 章から E 章に置き、要求を扱う F 章以降より前に配置しています。また、一般に非機能要求と呼ばれる性能や運用、セキュリティの条件は、発注する側が言葉にしなければ見積もりにも提案にも反映されません。本書では M 章「機能以外の要求を定義する」がこの領域にあたります。
パートナー選定のあとも続く発注者の仕事
N 章「パートナーの 1 次選定」、O 章「提案を依頼する」、P 章「パートナーを決定する」の 3 章で依頼先が決まっても、目次にはその後の工程を扱う 8 章と補足の 2 章が続きます。システムを作るのは開発チームでも、目的を守り、投資に見合うかを判断し続けるのは発注する側の プロジェクトマネジメント の仕事です。著者の 2 名は、刊行時の版元の紹介でケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズに所属し、白川克はソフトハウスでのシステム開発を経て 2000 年に同社へ移ったディレクター、濵本佳史はソフトウェア会社とコンサルティング会社を経験した社員と紹介されています。紹介文によると、本書には著者が 20 年以上にわたり支援してきたプロジェクトの事例やエピソードが収められています。版元ドットコムの書誌には、2021 年 9 月 18 日の朝日新聞朝刊に書評が載った記録もあります。
DX 推進や新規事業を担う業務担当者に向く一冊
副題が示すとおり、読者として想定されているのはエンジニアではない人です。設計や実装の技法を学びたい開発者が読む本ではありません。一方で、DX 推進の担当に指名された、新しい事業のためにシステムが要る、業務改革の中で既存のシステムを入れ替えることになった、という立場の人にとっては、何をどの順で決めるかが A 章から X 章の並びそのものになっています。
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