新・明解 C++ 入門
シンメイカイシープラスプラスニュウモン
- 著者:
- 柴田 望洋(シバタ ボウヨウ)
- 出版社:
- SB クリエイティブ
- 出版日:
- 2017年12月14日頃
- ISBN:
- 9784797394634
- 在庫:
- 在庫あり
なぜ注目されているか
書籍紹介
最高の C 言語入門書『新・明解 C 言語入門編』の著者であり、C++ の原典ストラウストラップ『プログラミング言語 C++ 第 4 版』の名訳でも名高い柴田望洋が贈る、最も明快で最も平易な C++ 言語入門書の決定版。
たくさんの図表とサンプルプログラムを使って、C++ の基礎を分かりやすく、ていねいに解説しています。
一つ一つのステップを着実に進んでいく、著書一流の解説により、読者は目から鱗が落ちるように、C++ の基本をマスターすることができるでしょう。
初めてプログラミングを学ぶ人、他の入門書ではマスターできなかった人、本当に C++ をマスターしたい人など、すべての C++ ユーザにとって、最良の 1 冊です。
技書の森解説
C++ を最初の言語として、あるいは C 言語の次の言語として学ぼうとする人に向けて書かれた入門書が『新・明解 C++ 入門』 (柴田望洋 著、SB クリエイティブ、2017 年 12 月刊) です。版元は本書を「最も明快で最も平易な C++ 言語入門書の決定版」と位置づけ、著者について『新・明解 C 言語入門編』の著者であり、C++ の原典であるストラウストラップ『プログラミング言語 C++ 第 4 版』の翻訳者でもあると紹介しています。判型は B5 変型判で、版元の書誌にはサイズ欄に B5 変 / 3 色と記載されており、3 色刷りの紙面です。対象読者として版元が挙げるのは、初めてプログラミングを学ぶ人、他の入門書ではマスターできなかった人、本当に C++ をマスターしたい人の三者です。
図表とサンプルプログラムで C++ の基礎を積み上げる作り
版元の紹介文によれば、本書はたくさんの図表とサンプルプログラムを使って C++ の基礎を解説し、一つ一つのステップを着実に進んでいく構成をとります。図表を多用する入門書にとって 3 色刷りは装飾ではなく、コードのどの部分が説明の対象なのか、図のどの矢印がデータの流れなのかを色で区別するための実用的な手段です。国立国会図書館の書誌には参考文献と索引の存在が記録されており、読み終えた後に用語から引き直す辞書的な使い方もできます。版元のサポートページには 2019 年 10 月 3 日付の正誤情報が公開されているので、手元の刷によっては学習前に確認しておくと、誤植を自分の理解違いと取り違える無駄を避けられます。
C++ の入門が難しい理由と、C 言語入門書の著者が書く意味
C++ は C 言語 の文法をほぼそのまま含みながら、その上にクラスによる オブジェクト指向 やテンプレートによる汎用化といった仕組みを積み重ねた言語です。初学者にとっての難所は、ポインタやメモリの扱いという低い層の話と、型や抽象化という高い層の話が同じ言語の中に同居していて、同じことを実現する書き方が複数あることにあります。何を先に教え、何を後回しにするかという順序の設計が、C++ の入門書の品質をほぼ決めます。版元が著者の経歴として C 言語入門書の執筆と原典の翻訳の両方を前面に出しているのは、初学者がどこでつまずくかを知る側と、言語全体がどう設計されているかを知る側の両方の視点を持つ書き手だという説明になっています。刊行時点の版元紹介では、著者は 1963 年生まれの工学博士で、福岡工業大学情報工学部情報工学科の准教授、2000 年には《分かりやすい C 言語教科書 / 参考書の執筆》の業績が認められ、(社) 日本工学教育協会より《著作賞》を授与されています。
プログラミング未経験でも始められる前提と、向かない人
版元が初めてプログラミングを学ぶ人を対象に含めているとおり、他言語の経験は前提になっていません。一方で、C++ を書いて動かすには手元にコンパイラを含む開発環境を用意する必要があり、その準備は本を読む以外の作業として発生します。すでに C++ で実務のコードを書いている人や、言語仕様を逆引きするリファレンスを求める人には、入門書という性格上、目的が合いません。特定の言語機能を目当てに選ぶ人は、書店で目次を確かめてから決めるのが確実です。また B5 変型判という大きな判型は机上で図表とコードを見比べるのに向く反面、通勤中に読み進める携帯性は期待しないほうがよいでしょう。
著者は同じ「新・明解」の名で『新・明解 C 言語 入門編 第 2 版』のほか Python や Java の入門書も書いており、版元は本書の関連商品として『新・明解 C++ で学ぶオブジェクト指向プログラミング』を挙げています。C++ を一冊目の言語として独学で始める人、C 言語を終えて C++ へ進みたい人、そして プログラミング言語の入門書の選び方 で迷った末に一冊で腰を据えて学びたいと決めた人にとって、図表とサンプルで一歩ずつ進む本書は投じた時間を基礎の定着で回収できる選択です。他の入門書で一度つまずいた経験がある人ほど、版元が対象読者に掲げたその言葉どおり、本書から得るものは大きいはずです。