Windows でできる小さな会社の LAN 構築・運用ガイド 第 4 版
ウィンドウズデデキルチイサナカイシャノランコウチクウンヨウガイドダイヨンハン
- 著者:
- 橋本 和則(ハシモト カズノリ)
- 注目:
- 総合 1965 位
- 出版社:
- 翔泳社
- 出版日:
- 2023年06月05日
- ISBN:
- 9784798181240
- 在庫:
- 在庫あり
なぜ注目されているか
書籍紹介
小さな会社では、自分の担当業務をこなしながらネットワーク構築・運用をしなければならない立場の方も多いでしょう。ネットワーク内の「PC が増える」「PC の入れ替え」「PC の配置移動」などが不定期に起こりえるため、一度しっかり環境構築してしまえばそのままで OK というわけではありませんし、複雑なネットワークは小さな会社に適しません。本書を読めば、シンプルで柔軟性があり、安全に運用できるネットワーク構築の方法がわかります。サーバーには汎用 OS である Windows を採用し、ルーターや無線 LAN の設定も「小さな会社」向けに掘り下げています。オフィス内にいるすべての人にとって使いやすく、かつセキュアなネットワーク環境を構築しましょう。巻末には初心者の方がつまずくポイントを解説した「トラブルシューティング」も用意しています。
技書の森解説
『Windows でできる小さな会社の LAN 構築・運用ガイド 第 4 版』は、橋本和則氏の著書で、翔泳社から 2023 年 6 月に刊行されました。専任の情報システム担当者がいない小さな会社で、「少しパソコンに詳しい」というだけで社内ネットワークの管理を任された人に向けて、ルーターや無線 LAN の設定から、Windows PC を「サーバー」にしたデータの集中管理までを手順で解説する実務書です。第 3 版の改訂版にあたり、Windows 11 と Windows 10 への対応が明記されています。
全 8 章と付録の構成、配線からセキュリティ設定まで
本編は Chapter 1 から 8 までの 8 章構成で、巻末に付録のトラブルシューティングが付きます。Windows でつくる社内の「サーバー」「クライアント」ネットワークの全体像 (Chapter 1) に始まり、ルーターの役割と設定 (Chapter 2)、無線 LAN の導入と設定 (Chapter 3)、サーバーとクライアントの共通設定 (Chapter 4) で土台を固めたうえで、Windows PC でのサーバー構築 (Chapter 5)、セキュアな共有フォルダー環境の設定 (Chapter 6)、クライアントからサーバーへのアクセス (Chapter 7)、セキュリティと応用設定 (Chapter 8) へ進みます。版元の紹介では、ルーターとサーバー、ルーターとハブの違いといった初心者が混乱しやすい地点を図とともに解説していること、付録がつまずきやすいポイントを集めたものであることが挙げられています。
サーバー OS を買わずに Windows PC で運用する設計思想
小さな会社のネットワークには、PC の追加 / 入れ替え / 配置換えが不定期に起こる一方で、それを見守る専任者がいないという構造的な難しさがあります。版元の紹介文もこの前提を明示しており、本書の答えは「複雑な構成を持ち込まない」ことです。Windows Server や専用アプライアンスを導入せず、手元の Windows 11/10 マシンをサーバー役にしてデータを集約する構成は、追加のライセンス費用と学習コストを抑えられる現実解で、余った PC の再活用にもつながります。もう 1 つの柱は、クラウドサービスに依存せず社内で閉じた環境づくりを第一に置く方針です。外部に出しにくいデータを扱う会社や、月額費用をかけたくない会社には合理的な選択ですが、閉じたネットワークであっても安全が自動的に手に入るわけではなく、アクセス権や安全設定を自分で作り込む必要があります。本書でセキュリティと応用設定が独立した章になっているのは、その作り込みまで含めて運用と捉えているためです。
兼任担当者への効き目と、この本が向かない環境
版元が挙げる想定読者は、管理を任されてしまった「ちょっと詳しい」人、手軽に運用できて安全な社内 LAN を作りたい人、余った Windows PC を活用したい人、社内に散らばったデータを集約したい人です。配線とルーターの設定を自分の言葉で説明できるようになり、共有フォルダーを意図したとおりの範囲で見せられるようになることが、本書を通読するペイオフと言えます。2023 年刊で Windows 11/10 対応と明記されていますが、Windows 10 のサポートは 2025 年 10 月に終了しているため、これから読む場合は Windows 11 側の手順を主に参照することになります。一方、Windows Server やドメイン管理を軸にした本格的な社内システムの構築、クラウド前提のネットワーク設計、TCP/IP の理論的な理解を求める人には守備範囲が異なり、そうした目的にはネットワーク本ガイドで紹介されている教科書 / 専門書側が向きます。逆に言えば、明日から自分が管理者という状況で「何をどの順番で触ればよいか」を一冊で示してくれる本であり、兼任でネットワークを背負うことになった担当者の最初の一冊として堅実な選択です。
この本に興味がある方におすすめ
関連する本
橋本 和則 の他の書籍
関連記事
ネットワーク本ガイド - TCP/IP の教科書からプロトコル各論や実務書までの選び方
ネットワークを学ぶ技術書の選び方を 3 段階 (全体像の教科書 → HTTP や DNS のプロトコル各論 → 実務と運用) で整理。マスタリング TCP/IP や図解入門 TCP/IP などの定番書の使い分けと、ネットワーク本の賞味期限の考え方を解説します。
OS / 低レイヤー本ガイド - コンピューターの仕組みを学ぶ技術書の選び方
OS、コンパイラー、ネットワークなど低レイヤーを学べる技術書の 4 ジャンルと、どこから始めるべきかの指針、賞味期限の見極め方を紹介します。
インフラ / クラウド本ガイド - AWS や Docker を本で学ぶ
クラウドインフラ、コンテナ、IaC を学べる技術書の選び方と学習順序を紹介。インフラ本の賞味期限問題と公式ドキュメントとの使い分けも解説します。