SCRUMMASTER THE BOOK 優れたスクラムマスターになるための極意ーーメタスキル、学習、心理、リーダーシップ

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SCRUMMASTER THE BOOK 優れたスクラムマスターになるための極意ーーメタスキル、学習、心理、リーダーシップの表紙
ソフトウェア工学 / 設計
著者:
Zuzana Sochova / 大友 聡之 / 川口 恭伸 / 細澤 あゆみ / 松元 健 / 山田 悦朗(ズザナ ショコバ / オオトモ トシユキ / カワグチ ヤスノブ / ホソザワ アユミ / マツモト ケン / ヤマダ エツオ)
出版社:
翔泳社
出版日:
2020年09月09日頃
ISBN:
9784798166858
在庫:
在庫あり
3.78(14 件 / 楽天ブックス)
中級者向け
アジャイルスクラムスクラムマスターリーダーシップチーム管理ソフトスキルメタスキル心理学コーチングソフトウェア開発

なぜ注目されているか

言及数
840位
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書籍紹介

「スクラムマスターは何をすればよいのか」に答えてくれる本

本書は、「スクラムチームの母」と呼ばれ、著名なスクラムトレーナーでもある著者が、
その経験則ーースクラムマスターは何をすればよいのかーーをまとめた、

Addison-Wesley Signature Series (Cohn) 『The Great ScrumMaster: #ScrumMasterWay』

の日本語版です。

スクラムには、3 つの役割があります。
プロダクトオーナー、開発チーム、スクラムマスターです。

プロダクトオーナーは、プロダクトの責任者であり、

開発チームは、プロダクトを開発します。

一方で、スクラムマスターは「サーバントリーダーであり、

促進と支援に責任を持つ」とあります (スクラムガイドより)。

これを読んで、何をすべきか理解できますか?
そう、スクラムマスターは、縁の下の力持ちであるがゆえに、

何をし、どのような姿勢でいればよいのか、理解が難しいロールなのです。

著者の Zuzana Sochova 氏も、本書の中で

「スクラムのロールの中で一番誤解されやすい」と述べています。

たとえば、突然、あなたはスクラムマスターを命じられたとします。
明日から、スクラムマスターとして、チームを支援していかなければなりません。

●何から始めたらよいでしょうか?
●スクラムマスターとして、どのようなスキルが必要でしょうか?

●これから起こる困難に、どのように立ち向かっていけばよいでしょうか?

●もっとチームが機能するにはどんな働きかけをしたらよいでしょうか?

本書は、これらの疑問に真っ直ぐに答えてくれます。

開発者としてスクラムチームに参加した当初は、
まったくスクラムが好きになれなかったという著者。

そして、その後スクラムの良さに気づき、

その「スクラムチームの母」となっていく経験を通じ、

「スクラムマスターというロールについてもっとよい説明が必要だ」と、

彼女自身が #ScrumMasterWay というコンセプトで始めた活動がもとになったこの本。

スクラムマスターだけでなく、アジャイルコーチや、
組織改革を担うリーダーにもぜひ読んでいただきたい一冊です。

組織改革に立ち向かうあなたに、知恵と勇気を与えてくれることでしょう。

技書の森解説

チームを支えるのが仕事だと言われても、スクラムマスターが毎日何をし、どのような姿勢でいればよいのかは分かりにくいものです。『SCRUMMASTER THE BOOK』は、その問いを正面から扱った翻訳書で、著者は Zuzana Sochova、訳者は大友 聡之 ほか 8 名、版元は翔泳社、刊行は 2020 年 9 月です。版元の紹介文によると、原書は Addison-Wesley Signature Series (Cohn) の『The Great ScrumMaster: #ScrumMasterWay』で、本書はその日本語版にあたります。巻頭にはリンダ・ライジングの序文と、永瀬美穂、ロッシェル・カップによる日本語版への寄稿が置かれています。

役割と責務から心理状態モデル、3 つのレベルへ

本文は全 8 章です。第 1 章「スクラムマスターの役割と責務」は自己組織化したチームとスクラムマスターの目標と責務を扱い、役割を兼務するときの落とし穴にも節を割いています。第 2 章「心理状態モデル」は、ティーチングとメンタリング、障害物の除去、ファシリテーション、コーチングを節に立て、例とエクササイズを通して自分の心理状態をとらえ直す構成です。第 3 章「#スクラムマスター道」は、レベル 1 の「私のチーム」、レベル 2 の「関係性」、レベル 3 の「システム全体」という段階を示し、1 つのシステムとしての組織やクネビンフレームワークにも触れます。第 4 章「メタスキルとコンピタンス」は、メタスキル、コンピタンス、コアコンピタンスの 3 節です。

チームの構築と変化の実装、道具箱の章

後半の第 5 章「チームを構築する」は、タックマンの集団発達モデルやチームの 5 つの機能不全、正しいリーダーシップのスタイルの選び方を扱います。第 6 章「変化を実装する」は、行動を変えることと変化を成功させるための 8 つのステップを取り上げます。第 7 章「スクラムマスターの道具箱」には、守破離、根本原因分析、インパクトマッピング、大規模スクラムのほか、カンバンから見たスクラム、XP プラクティス、プロダクトオーナーのそれぞれのチェックリストが並びます。最後の第 8 章「私は信じています」は、組織をアジャイルに変えたい、対立を解決したいといった問いかけを見出しに並べて締めくくる章です。

スクラムマスターの役割が誤解されやすい理由

スクラム では、プロダクトの価値に責任を持つ人、プロダクトを作る人、そしてスクラムマスターという 3 つの役割が置かれます。版元の紹介文は、スクラムガイドがスクラムマスターを「サーバントリーダーであり、促進と支援に責任を持つ」と記していることを引き、著者が本書の中でこの役割を「スクラムのロールの中で一番誤解されやすい」と述べていると紹介しています。誤解が生まれやすいのは、スクラムマスターがタスクを割り振る管理者でも、作業を代わりに片付ける担当者でもないからです。複数人で進める チーム開発 では、困った時に答えを渡せば早く片付きますが、それを続けるとチームは自分で考える機会を失います。知識を教える、場を進行する、問いを投げて本人に答えを見つけてもらう、障害を取り除くといった関わり方を状況に応じて切り替える判断が、この役割の難しさの中心にあります。役割の名前や定義は、読む時点のスクラムガイドの版と見比べて確かめてください。

新任のスクラムマスターからアジャイルコーチまで

版元は、突然スクラムマスターを命じられた人が抱く、何から始めればよいか、どのようなスキルが必要か、もっとチームが機能するにはどう働きかければよいかといった疑問に本書が答えると案内し、スクラムマスターだけでなくアジャイルコーチや組織改革を担うリーダーにも読んでほしいとしています。アジャイル な進め方をチームの外の組織へ広げる段階に入った人には、1 つのシステムとしての組織を扱う第 3 章の節や、第 6 章「変化を実装する」が手がかりになります。一方、目次にはスプリントやスクラムのイベントを順に説明する章は無いため、スクラムの仕組みそのものを初めて学ぶ場合は、スクラムガイドか入門書で枠組みを押さえてから読むと内容がつかみやすくなります。

スクラムマスターを任されて、自分の関わり方がチームの役に立っているのか確信を持てずにいる人にとって、役割と責務、心理状態、段階、道具箱を 1 冊で見渡せる本書は、自分の動き方を見直す手がかりとして手に取る価値があります。

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